夢日記ー[文闇]

□bouquet♥lover
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12月15日(月)続き。

私はなぜか武道場にいた。そしてなぜだか知らないけど周りには中学の時の剣道部のみんなが集まっていて私は、その人達に深々と頭を下げお礼を言っていた。何度も何度も
「ありがとうございます!」
「本当にありがとう、みんな!」と感謝の言葉を連呼していた。
すると1人の男の人が口を開いて
「もういいよ、Kの気持ちは十分伝わったから」と真剣なまなざしでそう優しく言ってくれた。
「でさ、少し頼みたいことがあるんだけど良いか?」
私はその人の問いに「なに?」と答えた。そして、「はい、これ」と大きな円形状のカップのようなものを渡され
「ラッキィのど渇いてると思うから、それに水汲んで飲ませてあげて来て?」
と武道場で飼ってみんなで世話をしている茶色で毛がフサフサの柴犬にお水をあげるように頼まれた。私は

「うん、分かった!」と快くそのカップを受け取り手洗い場でカップいっぱいになるよう水を汲んで、それをこぼさないようにそぉーっと武道場から外に出てすぐ近くにあるラッキィのいる犬小屋まで向かって無事ラッキィに水を届け与えることが出来た。そして
「ラッキィ、お水おいしい?」
と言うと夢中でお水を飲んで喜んでいるラッキィは私に応えるように
「ワンっ!」と1回鳴いた。
「そっか、そっか良かった」
と私が優しくラッキィを撫でていると、さっきまで晴れていた空が嘘だったかのように突然雨雲が現れて空からポツリ。と1粒の水が私の頬を濡らした。それで私が雨だということに気付いて
「雨...?」と一言呟くと、雨は段々と勢いを増してザーッザーッ!と強い音を立て激しく降り出した。土砂降りの中、1人傘も差さずに、ただ雨に打たれ濡れていた。
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