夢日記ー[文闇]

□病んでる君に花束を
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11月17日(月)【異変】


寝る前に変なノイズ音が聞こえた。
とにかく耳鳴りがひどかった。
結構、救急車が通ってないのに近くを通ってるようにサイレンの「ピーポーピーポー」という音が連続して聞こえてきたり、心電図の「ピッピッピッピ」という音が聞こえてきたりするが今日の音は得にひどかった。ただの幻聴だと信じたいが全然鳴り止まぬ気配を見せない。

頭が痛い...最近(現在でも)は後頭部から首にかけて激しい痛みを感じる。
そして、『異世界への行き方』を試してみた結果だが、残念ながら異世界へ行くことが出来なかった。いや、私は異世界へ行く権利がないから選ばれなかったと言った方が正しいのか...。

だが、とても不思議で怪奇的で奇妙な夢を見た。
私とそっくりな、まるでクローンか物語に出て来るような生き別れた双子のような、そんな女性が現れた。
ただ1つ違うのは、息をしていないこと・血の気が引いて真っ青になっているということ。

そんな女性がいきなりベッドの上で眠ってる私に身動きが取れないように金縛りをかけて、これでもか!という程鋭い目...いや、まるで瞳孔反射してないような人の気配を持たない目で私を睨み付けているのに怖さを恐れを全く感じなかった。

その後、女性は何かを差し出せとでもいうように私の目の前で手を開く素振りを見せた。
何かと言われて私がただ1つ持っているのは「これしかない」
そう思った私はポケットを手探り中に入れていた『飽きた』と書いた紙を女性に渡した。

渡した...が、その女性は私の手からその紙を奪うようにもぎ取り、その紙を自分の口に入れ貪り始めた。紙を1枚喰らったのだ。それも私の目の前で...人間が出来るような真似じゃないと思った。

紙を食べて満足したかと思うと、今度は私の両耳に手を入れグリグリと抉るように何回も強く回して無理やり押し込んだ。耳の鼓膜が破られるような...それは、とてつもない今まで感じたことのない激痛だった。
それを無表情でやってた...何がしたかったんだ?と今も疑問に思う。

その痛みで気絶するかと思ったが今度はその女性、またおかしなことを始めた。私に寄り添う...変な表現になるが、私の手を強く握り一つに重なるように、一体化するように近付いてきた。
そして首筋から何やらオーラ?みたいな物が溢れ出ていて、それを物欲しそうに吸っていた。私が思うに恐らく『生気?』を吸っていた。

生気を吸われた私は力が抜け落ちていって自分でも痩せ細っていくのを感じた。私はそのまま吸われ続け、ようやくやめてくれたかと思えば、その女性(もう1人の私)が私の中に深い霧のようにスゥーッと溶けて入り込んでいった。

頭も腕も足も身体も何もかもが重なり合って、そこで目が覚めた...。
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