夢日記ー[文闇]

□Eternal●Moon
1ページ/75ページ

2014.3.20

『反対言葉の本当の意味』


夢、ゆめ、ユメ
毎日が夢のオンパレード

でも最近見る夢は何かが違う
それは私がリツイートしたメッセージを読んでほしいと思ってるから見た夢か

ここから先はゆめの中のお話。
私が自分の席で休み時間読書をしてると、突然彼に呼び出された。

彼「あのさ…月架、ちょっといい?」
「え、なに?」
彼「今、時間ある?」
「あるよ、本読んでただけだから」

彼「伝えたいことあるから…俺に付いてきてくれね?」
「ここじゃダメなの?」
彼「…まぁな、大切なことだから」
「大切な…こと? 分かった、いいよ」

私は内心何を言われるか怖くなって不安になって心臓がドキドキ高鳴りながらも彼に付いて行くことにした。
付いた場所は学校の屋上だった。

彼「はぁー、やっぱ屋上は風が気持ちいいな」
と、一度深呼吸してから私の方を振り向いた。 私がその後ろからゆっくりと歩いて彼に近づいて先ほどの言葉の意味を訪ねる。

「ねぇ、さっき言った大切なことって?」
彼「…月架、俺ちゃんと読んだぜ」

読んだ…その言葉を言われて私にはすぐに「あのこと」だとピン!ときた。

「Twitterのメッセージ読んでくれたの?」
彼「あぁ…」
「よかったー…ずっと読まれずに無視されてたと思ってたから……ありがと。」
彼が私のメッセージを読んでくれた。その事実が嬉しくて、そっと安堵の息をもらした。


彼「嬉しかった…。月架が俺のことあんな風に思ってくれてたなんて知らなかったから。けど…」
「けど……なに?」

彼は暫く言葉を詰まらせたまま、私の方を見ようとはせず下を向いて何かを考え込んでいるようだった。まさかこの後に言われる言葉が私の胸の内を激しく抉るとは知らずに…


彼「ゴメン…俺はお前の気持ちに答えてやれそうにない。」
「・・・え? それって、どういうこと?」

彼「なぁ月架…今から反対言葉で俺の本当の気持ち伝えるから、黙ってよく聞いて?」
「反対……言葉??」

彼「俺は…お前が……好きだ」
「なに…それ……それってもしかして、私が『嫌い』って……こと?」
彼「ごめん…こっちの方が普通に伝えるより傷付けないかって…思って」

「変な告白の仕方だね…(笑)」
彼「月架…」
「大丈夫、私は全然大丈夫だから…! もう…何も言わなくていいよ」

「…私の方こそ変な気使わせちゃってゴメンね。…分かってたよ、私がどんなに気持ちを伝えても、いつか○○君にフられちゃうだろうな。って…」
彼「……お前が【本当は私のことどう思ってるか教えて頂けませんか?】…とか書くからだろ」

「そう…だね。でも知りたかったから…だから最後にそう書いたんだよ、期待通りにはいかなかったけどね。」
彼「現実世界の俺に彼女がいるって分かっていながら…何でそんなこと書いたんだよ」

「何で…かな。自分でもよく分かんないや…でもね、これだけは言えるよ。…○○君がだんだん私から離れて行くのが怖かった…少しでも引き留めたかったんだ…」
彼「…俺も……同じだったよ」
「え…! いま…なんて……??」

彼「だんだん月架から離れて行く自分に心のどこかで矛盾を感じてた…。でも、それは現実世界の俺が選んだ、自ら決断した選択肢だから…夢の中の俺がどう足掻いても変えられない運命なんだ」
「矛盾……」

彼「現実世界の俺から「彼女」を引き離すことなんて出来ない…だから、こうするしかなかったんだよ! 今のアイツの中に月架はいないから…。変な話、俺がアイツの代わりに「月架をフってくれ」と頼まれたんだ…」
「現実世界の○○君の代わりに…夢世界の○○君が…私を…。…そう…なんだ」

彼「今、アイツが彼女を傷付ける訳にはいかない。だからお前とも、わざと距離を置くようにした…。けど、こうも言ってたぜ。
『また傷付けることになるけど……月架ならきっと、俺の気持ち受け止めてくれるだろう』って…」
「…無理…だよ。そんなの…急に言われても出来っこないよ。…わからない、訳わからないよ。私にはまだ…○○君のホントの気持ちが分からないよぉおおお!(泣)」

彼「無理して分からなくていい。分かろうとするから余計疲れるんだ。ゴチャゴチャになるんだ。 …大丈夫、月架の心の整理が着くまで俺が責任持ってやる。気持ちが落ち着いたら夢で会おう? そしてまた2人でいろんな景色を見ような」

「信じていいの…その言葉、信じていいの…? もう嘘つかない? 約束破らない? 私のこと…裏切ったりしない? ねぇ、私を1人にしないで。1人ぼっちにしないで。私を置いてどこにも行かないで…私には、○○君しかいないんだよ…」

その時、涙で顔がクシャクシャになった私をそっと包み込むように彼は私を両手でギュッと強く抱きしめて…

彼「約束するよ…」


と言うと、夢の中からいなくなってしまった。同時に、私が見ていた景色は真っ白なものに移り変わってしまい夢から覚めた。

そして私は思った、私が見ていた夢は決して永遠ではない。いつかこの夢にも本当の終りが来てしまうと…夢を見られる期間は私が知らなかっただけで限られていたんだ。
彼が言った「心の整理が着くまで」だと…

彼に会えなくなる日も刻一刻と迫ってきているんだ。それは今までみたいな一時的なことではなくて、もう絶対…もう一生。
一生って、どれくらい? 彼はそれを知っているのだろうか…

この世にも夢にも「永遠」なんて存在しないことを、改めて心から思い知らされた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ