非日常の詩ー[詩.ポエム]
□目を閉じたら「おはよう。」
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劣等感コンプレクス
ワタシには動物達が持つ特徴がいっぱい
パンダのような 二重の垂れ目
子ブタのような 低めのお鼻
アヒルのような とがった口
フラミンゴのような 細い手足
キツネのような 人を騙す知恵
ウサギのような 寂しがりやの心
これじゃまるで動物園みたいね
人間の中にたくさんの動物を飼ってる
それに対して他のガールズたちは
やや吊り目でぱっちり二重のおめ目
クッキリとした形のいい高めの鼻
丸く弧を描いたように柔らかそうな口
どうしてこんなにも差が出てくるのだろう
友達に言われるまで気付かなかった
当たり前のように「天然」だとか「のほほんとしてる」
「ボーっとしてる」「いつもアクビして眠たそうだね」
『そう言われるのが嫌だと思うならそれはコンプレクスだよ』
言われてから気付いた...そう、私はいつでも嫌だったんだ
そんなワタシに彼女は予想と正反対な言葉を口にしてくれた
『ほんわかして優しそうで温かく包み込んでくれそうな感じで良いと私は思うけどなー』
ワタシは彼女の暖かな言葉でほんの少しだけ自分を好きになれた気がした。