無名の神の学園ライフ
□第一章 神様やってます。
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キーンコーンカーンコーン〜♪
チャイムと同時に先生が入ってくる。いつもの光景だ。しかし、いつもと違うのは先生の後ろから教室に入ってきた青年 神原天斗に視線が集まった。
「今日は皆に転校生を紹介する!」
在り来りな口上を述べる。
「どうも、転校生の神原 天斗です。これからよろしく!」
当たり障りのない挨拶をしたはず...そう思っていた天斗を鋭い目線で見る2人の女子...
(ありぁ人間じゃないな...悪魔か、しかも上級悪魔レベルだな...)
こちらも2人の存在に気づいてるアピールをするように2人に目線を送る。
「では!席は志取さんの隣で、彼女は生徒会長ですので分からないことは彼女に聞いてくださいね。」
先程こちらを睨んでいた2人は黒髪の娘が支取蒼那 もう1人の赤髪の娘はリアス・グレモリーと言うらしい。
そしてその子の隣の席に腰掛ける。
「よろしくな。分からんことだらけだから頼らせてもらうよ。」
「えぇ、それに後で話がありますから生徒会室に一緒に来てくださいね。」
「ん?あぁわかった。」
志取さんからそう言われたのもあって天斗は生徒会室へ向かっている。
ガチャ
生徒会室の扉を開けるとリアス・グレモリーと支取蒼那と双方の眷属であろう悪魔達が集まっていた。
「部長!コイツなんすか?部長の正体に気づいたの?」
リアスの隣にいる青年が天斗に敵意と奇怪な者を見る目を向けていた。
「アナタの目的は何ですか?祓魔師や堕天使 天使達とも違う感じですが...何者何ですか!」
「神さまだけど?」
天斗の言葉に周りは絶句する。怯え出すもの天斗に向かって懺悔をするものもいる。
「神さま!?アンタが?ならテメェ何でアーシアを見捨てたんだ!許さねぇ!あんなにアンタのこと信じてたのに!」
そう言ってリアスの隣にいた青年は天斗に殴りかかった。
「はぁぁぁぁ!」
その時、青年の左腕にドラゴンの様な篭手が出来る。
「ほぉブーステッドギアか...赤龍帝...だがまだ力がたりんぞ」
青年の拳を顔面に受けるが天斗はビクともしない。
「何だと...なんで効かねぇんだ」
「実力差だよ。それに俺はテメェらとは違う神話体系の神さまだぜ。勘違いすんなよ。俺は高天原の長 天照大御神の息子の神原天斗だよろしく。」
神話体系が違うと聞いて周りは安堵の表情を浮かべる。
「なら、アナタの目的は何なんですか?」
「目的か......ただ謝罪と礼をグレモリーのお嬢さんにと思ってな。」