剣の世界

□第5章紅の殺意
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第75層 コリニア

『ふぅ、アクティベート完了っと! さて帰るか!』

新しい街のアクティベートを終わらせ俺はアルゴの元へ向かう。
新しい階層の情報をほかのヤツに回すためだ。

情報を共有すれば、攻略も捗るが攻略組の連中に助け合うなんて優しい考えはない。 なぜなら攻略組のプレーヤー達は自分たちが他のプレーヤー達より強くあろうとしているからだ。 他者より自分を強化する、生きるか死ぬかの世界じゃ当たり前だから真っ向からの否定もできない。





数日後
<武士(もののふ)と二刀流使いの神速の剣技>
『はぁ〜まさかこんなに早く情報がでまわるとはな。』

「まぁ2人とも派手にやったから仕方ないんじゃないか?」

俺がため息をついているとエギルから慰めの言葉を掛けられた。

『おかげで、朝から家の前に情報屋やら刀使いやらが押し寄せて大変だったっての!』

「だからって家ににげこんでこなくてもいいじゃないか。」

そう、朝から家の前に張り込まれていたためエギルの店に逃げ込んできたのだ。

「エギル匿ってくれ〜!」

『おぉ!キリトお前も逃げ込んできたのか?』

「ソーマも来てたのか。」

「あら?ソーマもきてるんだ。」

『アスナまで、全員集合だな。』

「オイオイ!全員うちに居座る気か?スマンが1人が限度だぜ。」

エギルの家は1階が店になっているため生活スペースが2階の小さな空間のみなのである。 この空間に家主であるエギルを含めると泊まれるのは1人が限度であるのは一目瞭然である。

『あぁ俺はそろそろ帰るわ。 とりあえず75層を探索してくる。』

「1人で大丈夫なの?」

『大丈夫だよ。ボス戦をやろうって訳じゃないし。 そろそろLv.上げでもしないとソロで厳しくなるかもしれないからな。』

アスナが心配している様子だが俺はLv.が安全マージンギリギリな為レベル上げを行うと言って75層に向かった。






キィィィィン

『せぇりゃぁぁ!』

ソードスキル<松風>で相手の攻撃をいなしながら隙間を縫うように切り抜けていく。

『ふぅ〜...これで60匹か...多いなオイ!』

敵とのエンカウント率が高いことをボヤきながら進んでいく。

『今日はこんなもんか...レベルもまぁまぁ上がったし。』


ソーマLv.124
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