剣の世界
□第4章 青眼の悪魔
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「しかし珍しいな、ソーマがそんなに突っかかるなんて。」
『ただ、ああ言う生き急いでる奴が苦手なんだよ。』
「生き急いでる?」
『あぁ、先頭にいたリーダーっぽい奴、アイツ。自信家っぽい顔してただろ。ああゆう奴は恐れを知らないから、負けることを想像したこともないんだろうな。流石にボスに挑むことはしないだろう。奴らの装備を見てると雑魚で死ぬことはないだろうが、疲労が溜まってる様子だったからな』
「それなら止めた方が良かったんじゃないか?」
『あぁ言う奴はまともに説得しても聞かねぇからな...』
出発して色々話をしていると迷宮区の奥から悲鳴が聞こえた...
『まさか!』
俺は悲鳴を聞いてすぐ飛び出した。
悲鳴を辿り着いた場所はボス部屋の前だった。
恐れていたことにボス部屋の扉は開いている...
中の様子を見て俺たちは唖然とした。
『クソ!早く転移結晶を使え!』
「ダメだ結晶が使えない!」
その時、俺達の前にあのリーダー格の男がボスにやられて飛んできた。
『おい!しっかりしろ!』
「あ.あ..ありえない...」
パリィン
そのままHPゲージが0になり力尽きた。
「ダメぇぇぇぇ!!」
人が死ぬのを耐えきれずアスナはボスに単騎で突撃して行った。
『ちっ!行くぞキリト!』
「あぁ!」
「クソッタレ!もうどうにでもなりやがれ!」
俺達もアスナに続いてボス部屋に入り込む!
クライン達、風林火山のメンバーが軍の連中の救出、俺たちがボスのタゲ取りをする。
「ソーマスイッチ!!」
キリトの叫び声と共にボスに切りかかる!
『くそっ!(出し惜しみしてる場合じゃねぇ。)キリト俺が奴の隙を作るその間にケリをつけろ!』
そう言って刀を鞘に収める
「何やってるのソーマ君!」
「死ぬ気かバカ!」
アスナとクラインが唖然とする中俺は集中力を極限まで高めていた。
『はぁぁぁぁ!せいやぁ!』
俺はボスの攻撃を掠りながらソードスキル<卍抜き>でカウンターを決めダウンさせる。
『後は頼んだぜキリト』
「あぁ、任された!」
俺の体力ゲージは戦いの中で削られて今ではホンの数ミリ分しか残っていない。
そしてキリトの手には2本の剣が握られている。
「はぁぁぁぁ!<スターバーストストリーム>」
青白い斬撃エフェクトと共に放たれる怒涛の連撃はボスの体力を瞬く間に削っていくがあと1歩のところで削りきれなかった。
「くそっ!ここまでか。」
『これでトドメぇ!』
そう言って俺はボスの頭上からソードスキル<一輪刺し>を決める弱点である頭を刺され、残りの体力は削りきられ、ボスはポリゴン片になって消えていった。
Congratulation floor clear
青眼の悪魔 終