剣の世界
□第3章 秘剣の洞窟
2ページ/3ページ
俺とスサノオの戦いは苛烈を極めた...
『はぁぁぁぁぁ! 』
〈ふん!せやぁ!〉
スサノオ自体の戦闘力はボスに匹敵するどころか遥かに超えてるだろう...
だがその体力はプレイヤーとそう変わらなかった事が唯一の救いだった。
お互いにHPゲージが赤になった時、スサノオが口を開いた。
〈はっはっは!楽しいぞ! 我をここまで追い詰めるとは、さぁ次の一撃で決着を付けよう〉
『あぁ、そうしてくれるとありがたいね。』
そう言って俺とスサノオは構える。 俺の構えは上段の構え、俺が使うソードスキルの中で一番火力のある技<散華>の構えだ。
『はぁぁぁぁぁ!てぇりゃぁぁぁぁ!』
〈ぬぅ!ぐはぁ.....〉
バタ
スサノオのHPゲージがゼロになり。 スサノオは倒れた。 そして俺も疲弊仕切ってたためその場に座り込む。 するとスサノオが起き上がってきた。
『何!? まだ戦うのかよ!』
〈ふっ、そう構えずともよい。しかしたった1人でここまでやるとは、汝名を何と言う?〉
『ソーマだ』
〈そうか、ソーマと言うのか...汝の力は我を認めさせるには充分だ。認めよう強き者よ! そして受け取るがいい〉
スサノオが地面に突き刺した刀それを手に取ってみた。
〈その刀の名は天ノ叢雲ノ剣、持ち主の敵を滅する最強の刀だ!そして、この鎧も汝に授ける。我が力を宿した鎧だ。 そして最後に汝に我が力をそのものをさずけよう〉
スサノオの手から光の粒子の様なものが出てきて俺を包み込む。
〈汝のアイテム欄を見てみるがいい。 そこに我が力を残しておく、では我はもう行かねばならん。 我がいなくなればこの洞窟は消える。 最後の力で汝を入口まで送ってやろう。〉
このクエって1回きりなのか?と驚きながら。
『あぁ、頼む。また迷うのも御免だしな。』
〈では、行くぞ〉
青い光に包まれて目を開けるとそこは確かに洞窟の入口だった。
〈久しぶりに愉しかったぞ。 我に敗北を与える強者と戦えた事を嬉しく思う。 でわなソーマよ。 我が力を正しく使えよ。 さらばだ。〉
『アンタとの勝負俺も楽しかったよ。 そんでこの装備とユニークスキルまでありがとよ。 じゃあまたあったらその時もまた、戦おうな!』
その言葉を聞いたスサノオは笑顔を浮かべ消えていった。
Congratulation
<闘神乱舞>clear
の文字が現れた。
ガラガラガラ...ドーン!!!!
音に驚き振り返ると洞窟が崩れ落ちていた。
『あぁ、何か持ったいねぇ気がするが。迷ったおかげか、コンプ率は100%だし、まぁいいか。』
そう言いながら俺は街に向かって歩き出した。