剣の世界

□第3章 秘剣の洞窟
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俺は今、ある洞窟で絶賛迷子中である。

『あぁ!もう!ここどこだよ!』

愚痴りながらも敵のアンデット系モンスター<スケルトン>の集団を切り裂く。

俺のレベルも今は83まで上げていて、現在の最前線は51層だ

『それにしても、この洞窟奥が深い割にモンスターのポップ率高すぎだろ... はぁ〜、まぁ頑張りますか。』

俺がここにいる訳は2日前まで遡る。

アルゴって言う情報屋からの情報でこの洞窟の最深部にいるボスを倒すクエストでボスを倒すと恐ろしく強い刀が手に入るって情報を買ったんだ。

たが、行ってみればポップするモンスターのレベルは60くらいで安全マージンは取れているものの、数が多すぎる。

かれこれ12時間は歩いているがモンスターのリポップが早すぎて中々進めないでいたが、ようやく此処が最深部だと言っているような大きな扉が現れた。

『さぁて、やっと着いた。扉の前は安全エリアで囲まれていてモンスターは入ってこないようだし少し休むか...』

そう言って俺は座って買っておいた弁当を取り出した。

そして弁当を食べ終わった後、安全エリア内の隅っこで索敵スキルとアラームをリンクさせて昼寝を始めた。

索敵スキルとアラームをリンクさせると、誰かが近づいて来たらアラームが作動するシステムである。



「うわぁぁぁぁぁぁあああ」

『うわ!な、なんだ!何があった?』

三時間後に突然の悲鳴で起こされた。

するとあの、大扉が開いているのを見た。
そして中を覗いてみると見覚えのある4人のギルド<カプリコーン>と言うギルドに先をこされていた。

<カプリコーン>は攻略組最弱と呼ばれているから、武器を入手して戦力アップを狙ったんだろう。


しかし、相手が悪すぎた。ボス相手に逃げ回るだけの姿を見てられなくなって俺は飛び出した。

キィィィィィン!!!!

ボスの攻撃を俺は弾いた。

『早く下がれ! 死ぬぞ!』

「あぁ、済まない迷惑を掛けた...」

<カプリコーン>の4人が撤退して行ったのを見送ったあと、ボスの方を見た。

暗くてよく見えなかった姿がボス部屋の灯りに照らされ、その姿が顕になった。

大きさは2mほどで、そんなに大きくないが武器に刀を装備しており、アイコンには<スサノオ>と記されていた。

『スサノオか...神の名を語るって事はかなり強いってこったな。』

〈汝、力を欲するか? 力を欲するならば我に勝ちその力を我に見せてみろ!〉

『(コイツ喋んのかよ...)』

ボスが突然しゃべり出したことにに驚いていたが、

『あぁ、俺は力が欲しい。 だからテメェを倒させてもらうぜ!』

〈ほぉ、大きく出たな人の子よ! なれば、その力を我に見せてみろ!〉
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