素敵帽子の姉さんは…
□その後
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中也はエリス嬢の荷物持ちを終えて、千種の部屋に向かっていた。
買い物の途中で土産を買ったからだ。
千種の部屋に着き、ノックをする。
返事を待たずにノブを回して開けると__
「やあ。お帰り、中也。」
太宰が出迎えた。
「おう。……って何で手前がここに居るンだよっ!?」
心からそう叫んだ時、この部屋の主である千種が奥から出てきた。
「うるさいなあ中也は。」
「うるさいなあ、じゃねェよ!何で…」
「治がここに居るか、って?それは…」
千種が続きを言う前に、太宰が千種を抱きよせた。
「私と千種が恋仲だからだよ。」
「はァ!?」
太宰から告げられた事実に、中也はまたもや叫び声を上げた。
さらに太宰は、
「あー。そのうち中也が弟になるのかー。最悪だ。」
「ちょ、治、其れって……」
「千種は嫌なの?」
「嫌じゃないし。寧ろ嬉しい。」
と、千種とバカップルのやり取りを始めた。
其れを見た中也は
「惚けてンじゃねェ。つか、青鯖野郎が兄貴とか……嫌だ。」
と、がっくりと肩を落としたのであった。
_FINE_