BOOK

□B history
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その頃の僕は、息をしている化石のような、心臓が動いている死体のような


なんて言ったらいいかわからないけど、

そんな毎日を過ごしていた。

「おっかしいな」


毎朝起きてから、そして眠りにつくまでに、この言葉が何度も何度も自分の喉元を詰まらせる。


俺が思っていた世界と、実際俺が居る世界とのギャップが大きすぎて、


現実を受け入れられないまま、高校3年生になってしまった。

...

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