旅人の休息

□一夜の嘆き
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パタパタッ
咲夜「清光、居る?」
突然部屋に主が訪ねてきた。
でも、不機嫌なままだった俺は返事をしないで主が立ち去るのをただ待っていた。
咲夜「清光、居ないの?」
加「…」
咲夜「…清光怒らせちゃったかなぁ。今日は挨拶すらしてなかったもんね…。」
そう言いながら立ち去ろうとする主に向かって、襖を開けて腕を引いた。
突然のことに対処しきれなかった主は、意図も簡単に俺の腕の中に倒れ込んできた。
咲夜「!?っ清光!?」
加「主が悪いんだから…」
俺はそういったと同時に、主を抱き締める腕の力を少しだけ強めた。苦しめないようにでも、少しも抜け出せる隙がないように…。
こうしてるだけで凄く落ち着く。今日のことを許せるくらいに。
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