煌めくいしの旅路
□叶うのならば
2ページ/5ページ
ラピスの騎士である彼、瑠璃くんに連れられ向かうのは、私たち珠魅のシンボルである蛍様のいらっしゃる場所
玉石の座であった
瑠「レディパールが話があると言っていた。何を話すか、内容までは知らない」
ク「そう、それなら行ってみないとね。…あまり良い話ではないような気もするけれど」
瑠「…。何かあれば言ってくれ。話なら聞く」
ク「ありがとう、瑠璃くん」
それから互いに話すこともなく玉石の座へと向かった
レ「待っていたぞ、クォーツ。良く来てくれた」
玉石の座へと着けば、入り口でこちらを見ているレディパールと目が合う
どうやら待っていてくれたみたい
ク「待たせてしまってごめんなさい、パール」
レ「構わない。蛍姫様が中でお待ちだ、話は三人で行う」
言外に席を外せと言われた瑠璃くんは何処か不満気に背を向けた
瑠「クォーツ、またな」
ク「うん、ありがとう。またね、瑠璃くん」
レ「…。では入るぞ」
瑠璃くんの背が見えなくなると、パールは中へと促す
何だか憂鬱な気分だけれど、仕方のないことだと思う
だって、これから話す内容なんて決まってる…