狐憑きと異界

□煌めく星から
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明けることない夜の帳を見上げてはたと気づく、あの星は天の川と似ているが何処か違う
僕は気になったが面倒なことになりそうだったので視線をはずす

秋歌「骸狐。」
骸「何だ?」
秋歌「此からの事だが、此処での生活は楽だが衣食住が完璧ではない。そこで何処かで調達したいんだが…。」
骸「調べれば良いのだな。」
秋歌「あぁ、頼む。」
骸「承知した。暫く離れるぞ。」
秋歌「あぁ…早めに帰ってきてくれ。」
骸「ふっ、承知した。」
僕は骸狐の背を見届けもう一度星を見上げた
その時だ、星に異変が起きたのは
それはアーチ型で煌めき、橋のように見える
そこを人が歩いているのだ
僕は目が良いから見間違いじゃないはず
その人影は複数いてしかも此方に向かって歩いてきている
僕は頭を抱えた
何故骸狐が居ないときに限って面倒事が降りかかる

秋歌「此処は彼らに任せとこうか。」
見て見ぬ振りをしようとしたときだ
?「大将!人が来たぞ!」
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