鎌使いの小さな願い

□少女の奪還
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鈴影「あの、これ以上の迷惑は掛けられません。私のことは大丈夫ですから、どうか先にお逃げください。」
倶「…あんたを連れ出したことはもうばれてる。捕まるのは時間の問題だ。なら、その間にあんたの手助けくらいはしてやれる。」
鈴影「…ごめんなさい。」
倶「あんたが謝る必要はないだろう。」
鈴影「…ありがとうございます、大倶利伽羅さん。」
倶「…行くぞ。」
そう言うと先を歩き始める大倶利伽羅
その後ろを着いていく鈴影の瞳には希望が写っていた

鈴影(どうにか大倶利伽羅さんを本丸に連れ帰ってもらえないでしょうか…。きっと主様はお優しい方だから事情を説明すれば…。)
倶「おい、余計なことは考えるな。」
鈴影「!」
倶「俺は元々政府側の刀だ。お前が俺のことを気にする必要はない。」
鈴影「でも、助けてくれました。だから、今度は私が助けたいんです。」
倶「…余計なお世話だ。」
鈴影「ふふっ、僕はお節介焼きなので。」
倶「…ふん、勝手にしろ。」
鈴影「はい、勝手にします。」
倶「あんたは…!来る!」
鈴影「!やりましょう!」
倶「あぁ。」
二人は本体を構えると、目の前に現れた検非違使と対峙する
鈴影「?この間戦ったのもとは違いますね。これはいったい…。」
倶「訓練用に政府が作った奴等だ。」
鈴影「そうですか。…皆さんは大丈夫でしょうか。」
倶「今は目の前に集中しろ。」
鈴影「!そうでした。」
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