君との出会い

□出会いその1
4ページ/5ページ


?「決めてるんで」

黒い人が断ったんだと理解した瞬間突然私を襲う浮遊感

貴「おぅふっ!」
と 息苦しさ

何で私知らない人に襟を捕まれて運ばれてるんだ…?

?「おら行くぞ」

い、息が苦しいデス…





しばらく歩いて人が幾分か少ない脇道に来ると降ろしてくれた

まぁその間は子猫みたいに移動させられてたんだけどね…

?「大ちゃん!
女の子になんて事してるの 駄目でしょ!」

桃色の髪をした女の子がさっきの彼の行為を叱った

?「別にいいじゃねぇか 俺のお陰で助かったんだからよ」

確かに助かったは助かったんだけど
あの世に逝く手助けまでされる所だった…

?「さつきは細けぇんだよ」

?「大ちゃんが雑過ぎるのっ!」

二人共仲良いなぁ

貴「アハハ…でも本当に助かりました
えっと、大さん?」

女の子が[さつき]と言うみたいだし

青「ちげぇよ 青峰大輝だ」

あーだから大ちゃんか

桃「私は桃井さつき!」
見たまんまな気がしないでもない二人

染めてるのかな?にしてはサラサラで綺麗な髪

貴「私は田本めいです」

桃「田本ちゃんかー よろしく!
ん?めいちゃん?」

真剣に悩む表情が可愛くてつい顔がほころんでしまう

青「どっちでもいいだろ、んな事より」
なんだろう
礼でも寄越せと言わんばかりのこの手は…

桃「大ちゃーん?」

咎めるように睨む桃井さん
青「チッ分かってるよ。んじゃあな」

あっ拗ねた

貴「青峰さんって子供っぽいなぁ」
ふふっと笑う声も多分喧騒に飲まれて聞こえないだろう

今度会う時はお礼しようかな?

あ、でもクラスとか知らないや…








そうだ、クラス表貼り出されてるじゃんか
すぐに分かる

お礼何にしよう

なんかグラビア雑誌とか好きそうだけど…
そんなもの買える勇気なんて私にはないよ!

少し遠くで二人の話し声がする

桃「ねぇ大ちゃんはもう部活どこにするか決まった?」

青「あ?そんなん決まってるだろ
バスケだよバスケ」

え…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ