君との出会い
□出会いその1
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?「決めてるんで」
黒い人が断ったんだと理解した瞬間突然私を襲う浮遊感
貴「おぅふっ!」
と 息苦しさ
何で私知らない人に襟を捕まれて運ばれてるんだ…?
?「おら行くぞ」
い、息が苦しいデス…
しばらく歩いて人が幾分か少ない脇道に来ると降ろしてくれた
まぁその間は子猫みたいに移動させられてたんだけどね…
?「大ちゃん!
女の子になんて事してるの 駄目でしょ!」
桃色の髪をした女の子がさっきの彼の行為を叱った
?「別にいいじゃねぇか 俺のお陰で助かったんだからよ」
確かに助かったは助かったんだけど
あの世に逝く手助けまでされる所だった…
?「さつきは細けぇんだよ」
?「大ちゃんが雑過ぎるのっ!」
二人共仲良いなぁ
貴「アハハ…でも本当に助かりました
えっと、大さん?」
女の子が[さつき]と言うみたいだし
青「ちげぇよ 青峰大輝だ」
あーだから大ちゃんか
桃「私は桃井さつき!」
見たまんまな気がしないでもない二人
染めてるのかな?にしてはサラサラで綺麗な髪
貴「私は田本めいです」
桃「田本ちゃんかー よろしく!
ん?めいちゃん?」
真剣に悩む表情が可愛くてつい顔がほころんでしまう
青「どっちでもいいだろ、んな事より」
なんだろう
礼でも寄越せと言わんばかりのこの手は…
桃「大ちゃーん?」
咎めるように睨む桃井さん
青「チッ分かってるよ。んじゃあな」
あっ拗ねた
貴「青峰さんって子供っぽいなぁ」
ふふっと笑う声も多分喧騒に飲まれて聞こえないだろう
今度会う時はお礼しようかな?
あ、でもクラスとか知らないや…
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そうだ、クラス表貼り出されてるじゃんか
すぐに分かる
お礼何にしよう
なんかグラビア雑誌とか好きそうだけど…
そんなもの買える勇気なんて私にはないよ!
少し遠くで二人の話し声がする
桃「ねぇ大ちゃんはもう部活どこにするか決まった?」
青「あ?そんなん決まってるだろ
バスケだよバスケ」
え…