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□ミックスサンド
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「は!?マジで?いっつも騎乗位?」

「……あの…声でかいんだけど…」

「あー悪い悪い」


一ヶ月ぶりの二連休。
(自称)恋人のクソマフィアも来ないということで…
いつもの安い居酒屋に行けば、まるで狙ったかのように現れたのは白スーツの男。

恋人の上司で、友人の恋人であるマフィアのドン。

コイツとは、生活水準も社会的立場も違うというのに何故か馬が合い、会えばこうしてお互いのことを話している。

今日は俺のことについて…


「んで、マジなのか?」

タバコに火をつけ、今度は声を潜めて聞いてくる。
目を合わせ、ズイと近付く顔に、俺は無意識に視線をずらした。

「ホントだよ
騎乗位以外したことない」

「……一回も?」

「あ〜〜………座位なら何回か」

「…………………」


あんまり変わんねえだろ、と言われた気がする。
まあそんなことは自分でわかっているんだけどね。

頼むから、無言になるのだけはやめてほしい。

「どうせゴミ屑ですし、ゴミの粗チン使ってやってるだけ有り難く思えってことですよね、ははは……」

今日はどうやら飲み過ぎたようだ。
なんか口から色々出てくる。

「三つも年下で…
つい最近まで童貞で…
疲れて勃たないことだってあるし…」

「お、おう…」

「所詮ゴミですよ
クズですよ
百戦錬磨のマフィアさんが俺のテクで満足するわけないんだ…」

「……(アイツも童貞じゃなかったか…?)」

「………………………もうダメだ、死のう
グッバイ、マイすうぃーと」


ベタベタする木のテーブルに頭を擦りながら決意すると、今まで黙っていたドンさんが焦ったように俺を起こし捲し立ててきた。


「待て待てッ、そんなことで死ぬ奴があるか」

「…………ゴミはいつ死んでもゴミです」

「……………………仕方ねえから、俺がなんとかしてやるよ…
それに、どうせ死ぬならヤりたいことやってからの方がいいだろうが…」

「………ドンさん」


ヒヒッと男らしく笑うドンさんに、つい俺も笑った。




なんて頼りになるんだ!!




「ドンさん!俺、マフィアさんを縄で縛り付けて一日中玩具で虐めたり、出さずに何回イケるのか気が狂うまで数えたり、バイブ二本ブッ込んで泣いても吐いても何時間もイラマチオさせたり、真っ裸にして首輪とリードつけて四つん這いにしてローター10個ぐらい入れて散歩させたり、激エロになる薬飲ませて青姦して公衆トイレに縛って放置して輪姦させてボテ腹になるまで犯されたマフィアさんを犯したりしたいんですが!叶えてくれるんですか!ありがとうございます!」




「……………………………………いや、………それは無理」










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「………全く、ボスも一体なんなんだ…」


ガリガリと頭を掻きながら、えらく高そうなホテルの廊下を歩く。
今日は班長さんが連休だと聞いたから、何がなんでも仕事を早く片付けたのに…
夕方になり、仕事が終わった途端にボスから電話で呼び出された。
『話があるから』とこんなバカみたいに高そうなホテルに来るように言われ、先程から溜め息ばかり。

「…………ここか?」

言われた通りの部屋の前に着き番号を確認して、インターホンを押す。

「………………………」

まさか、いない………とか?
鳴っている気がしない扉を隔てた向こう側の静けさ。
念のため、もう一度押した。
すると数秒後に施錠が解かれる音がして、ゆっくりと扉が開いた。
けれど、そこに居たのはいつもの白スーツのボスではなくて…
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