本棚  弐

□蠱惑に落ちて
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二つ上の兄が嫌いだった。
格好つけた仕草も、話し方も、偽善者面した優しさも嫌い。
嫌いだと言うのに、何かにつけ俺を構ってこようとするこの男が嫌だった。

だから鬱憤晴らしに顔を叩いた。
アイツは一瞬驚くもすぐに笑った。
次はお腹を蹴った。
苦しそうにしていたが、それでも少しして笑った。
次は顔をグーで殴ってみた。
そんなことをしたらお前の手が怪我する。
そう言って心配してきたので、続けざまにもう一発殴った。

俺はグーであいつを殴ったことで箍が外れたみたいに、手をあげるようになった。
叩いて小突いて蹴って殴ってまた蹴って。
抵抗なんてない。
まるで生きたサンドバッグだ。
何度も兄弟に止められたが、やめるつもりはなかった。

ふと、ある日。
疑問が口から溢れた。
なぜ抵抗しないのか。

返事は「お前を愛しているから、一人の男としてお前を愛している。だからお前が与えてくれるものはなんでもうけとろう」だと。

バカだバカだと思っていたけれど、こんなにバカだとは思わなかった。
だから面白半分でそんなに愛してんならフェラしてみろよって言ったら、犬みたいに擦りよってきて舐め始めた。
チロチロとアイスでも舐めるようにしゃぶるアイツ。
その頭を掴んで思いっきり出し入れして射精した。
グオとかオエなんて色気のない声を漏らしながらも、アイツは必死に俺にしがみついて出した物を綺麗に飲み込んだ。

いいオナホが手に入ったなぁ……

それからコイツは俺のオナホ兼サンドバッグだ。









「あ゛っぁぁっ〜〜ッ」

逃げる腰を掴み、奥を付けば身体が跳ねる。
同時に中が締まって気持ちいい。

ずぼっずぼっずぼずぼっずぼっずっずっ

「あ゛っあひっ、あぁっあんっあ゛ぁっあ゛あ゛あぁっ」

コイツのいいところなんて考えずに、自分が気持ちよくなるためだけに腰を打ち付けて掻き回す。
最初は痛そうなひきつった声ばかり出していたコイツも。
最近はどこを突いても女みたいな声を出す。
そしてぎゅうぎゅうと俺のものを締め付けた。
それはいいんだけど…

「お前、うるさいよ」

ごちゅっぐじゅっぐじゅっずぼずぼずぼずぼたッ
「〜〜ッひ、ぅアッあぁっごめ、ん゛ッあ゛っあ゛ひっう゛っ」
「下におそ松兄さん達いるんだから静かにしろよ」

ずっずぼっぐじゅんっぐじゅっぐじゅっばちゅっばちゅっばちゅっ
「あぁぁぁッあ゛っああ゛ぁっあ゛っあ゛ひっ」
「……チッ」

余計うるさくなった。
まあ他の兄弟はみんな俺たちのことは気づいてるし、今更隠さなくてもいいと思うけど。
バレないように必死に右往左往するコイツを見るのは面白い。
だからと言ってこのままにしておくのも…。
あ、そうだ。

あることを思いだし、腰を掴んでいた手を離しくねる身体に覆い被さった。

ぐりゅぅぅっずぷぷっ
「ひっあ゛あ゛あ゛あ゛っあ゛っあぁっ」

密着したことで性器が深く突き刺さり、曲がり角の手前まで来た。
もう少し入れたらとてつもなく気持ちいいけど、今はいいか。
思い、両手をコイツの首に回して指に力を込める。

「!?ッはっ〜〜、ぅ、ぁ、はあっあ゛、〜〜〜」
「こうすれば声だせねぇだろ、ヒヒッ」

ずっずぼっずぼっずぼっずぼっずぼっずぼっ
首を絞めると下の穴も締まるなんて話を聞いたことがあったけど。
ホントだったんだなぁなんて思いながら、好き勝手に抽挿していた。
するとわずかに顔をこちらに向けたコイツは…

「あ゛、ぁ、り、ッ〜〜〜が、と、ッぁ」

はあ?
その言葉に苛立ちが最高潮になる。

ごじゅっごりりっごんっごんっごんっごんっごんッ

「あ゛っ〜、〜〜ひ、ぁっ〜ーーぅぐッ〜〜ハッ」
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