本棚  弐

□嫌よ嫌よも好きのうち
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「……チッ、くそ…」

二週間ぶりの休みだった。
二徹明けの帰宅だった。
なのにわけのわからないトラブルで呼び出され、朝っぱらから勤務先の工場に来ていた。
昨日は夜中に帰宅して死んだように玄関で寝て、結局風呂にも入れずまた職場。

ああ…眠い。
誰もいない事務室の扉を開け、ソファーに横になる。

刹那、携帯のバイブ音が響く。

「…………」

俺が休みの日に連絡してくる奴は一人しかいない。
そういえば今日家にくるとか言っていたなぁ…
画面の表示を見ながら思う。

そしてそれをそのままポケットに仕舞う。

「……………」

極力アイツには会いたくない。

アイツに会うと自分が搔き乱される。
だからキライだ
考えるな…













「あ、やっぱりここか」

職場の事務所の扉を開けば、ソファーで寝こける人物を発見。
愛しい恋人の家に行けば目的の人は居らず、電話しても繋がらず。
もしやと思って来てみれば、やはり職場だった。

「……よいしょ…っと…」

深く眠っているのか、俺が跨がってもみじろくだけで寝たまま。
作業着から覗く首筋に顔を埋め、深く息を吸う。
…班長さんの匂いだ
二週間ぶりに感じる大好きな人の体温と、その香りに嫌でも身体が火照ってくる。

「班長さんが悪いんだからな…」

いつぞやかに貰った即効性の媚薬を口に含み、班長さんに口移しで飲ませる。
甘くドロリとしたその液体をゆっくり流し込むと、班長さんの喉がこくりこくりと鳴り体内に入っていった。
それを確認し、俺は逸る気持ちを抑えながら下へと身体をずらした。
班長さんのベルトを緩め下着をさげ、性器を取り出した。

「……はぁ…班長さんのちんぽだぁ…」

薬が回り始めているのか、そこはすでに半勃ち。
顔を寄せれば、濃い雄の匂い。

「…すごい、匂いだ…また、お風呂に、…入っていないのか…
今俺が、きれいにしてやるからな……」

その匂いに当てられたみたいに溢れだす唾液。
俺はもう我慢できなくて躊躇なく、それを舐めしゃぶった。

ちゅく ちゅっ ちゅぱちゅぱちゅぱ べろべろべろべろ ちゅぱちゅぱ…

皮をずり剥けば匂いはさらに濃くなる。
溝に貯まった垢まで舌で舐めとり、頭を上下していけば。
性器は完全に勃起して先走りの液を足らしていた。

「…ほぉら、きれいなおちんぽに…なったぞ…
あぁ…今度は…班長さんのエッチなお汁が洩れてるぅ…
…安心しろ…全部俺が…んっんっ…飲んであげるからな…
…はあ……全く、世話のやける…おちんぽだぁ…」

ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ…

このおちんぽでぐちゃぐちゃにされたい。
班長さんのものだって感じさせてほしい。
後ろから押さえつけられて、無理矢理奥まで捩じ込まれて、お尻ボルチオで何度も強制的に雌イキさせられたい。

「……ん〜……」

でも、班長さんは何故か何もしてくれない。
キスもハグもセックスさえ。
セックスなんて片手で数えられるほどなんだぞ!
それもやる気がないのか、全く動いてくれないし、一生懸命奉仕しても喜んでもくれない。
一応恋人なんだが、正直班長さんの気持ちは全くわからない。
だから班長さんが俺に惚れてめちゃくちゃに抱いてくれるようになるまで、がんばるんだ。

「はあ…もう、いいかなぁっ…」

舐めながら、自分の孔を準備していた俺は再度班長さんの上に跨がった。
勃起した班長さんのものを手で固定して、後孔に宛がえば入り口が収縮する。

「班長さんのおちんぽとキッスだ……はぁ…熱くてすごいガチガチ…
今俺のおまんこで…気持ちよくしてやるからなぁ…」

言って、腰を落としていく。

「〜〜ッあぁ、はぁぁ…」
「ッッ!?ーーッう、」
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