波紋の刻
□遊郭潜入
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たわい無い会話も
触れることもなくただ隣を歩くことも
確かにそれはその時誰かと一緒に共にした時間で
苦しみでさえこの世に存在し生きている証だと
無くなってしまえばその欠片すら掴むことが出来ない
生きたいのなら苦しめばいい
醜くも足掻いて藻掻いて──……
それもまた生を確かめる方法のひとつ
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