マイフレンド A

□C
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「えぇ〜?それ、どういう事なの?
母さん、父さん」

私が父さんと母さんに呼ばれて来てみたら、実はマロンとトランプ王国は敵対していない事を聞かされた。
なんやかんやで、新も呼ばれていたらしく、新も同様驚いていた。

「あぁ、新一達が産まれるずーっと前からもう争っては無かったんだよ。それに」

「トランプ王国の千影ちゃん夫婦とは幼馴染でね!私達が王国を継いだ頃からはもう敵対していないのよ♪
だから、新ちゃん達・・・いえ新一は特に、慶斗君と結婚したって良いわよ!」

笑顔で言う母さんに驚いた。
何で私が慶斗様を好きだって言う事知っているの?
あぁ、母さんの事だから、また私の部屋に勝手に入ったんだろうけどね。

「多分明日ぐらいに、慶斗君が求婚に来るわね。
ねぇ、優作?」

「あぁ、彼奴の息子だからねぇ」

何て言う両親の言葉は動転している私には聞こえて無く、私はただ慶斗様にどうやって接しようか考えていた。


そして次の日、父さんや母さんの言う通り慶斗様がマロンに来た。

「お久しぶりですね、新一姫」

「ばっ・・・バーロー。何回もあの花畑に行ったんだぞ?
何で来てくんなかったんだよ。どうしたんだろって、滅茶苦茶心配したんだからなっ!」

ついつい何時もの言葉遣いが出てしまうが、そんな事関係ないっ!
慶斗様の胸を叩きながら叫ぶ。

「すみません、新一。それもこれも、家の両親の・・・」

「私達がどうかしたのかね?慶斗」

慶斗様の後ろから、ダンディな男性と美人な女性が現れた。

「初めてだね、新一姫。私は慶斗の父・黒羽盗一。よろしくね」

「私は黒羽千影よ♪
新一ちゃんとは、新一ちゃんが赤ちゃんの時以来よね」

盗一さんは私の左手にキスを落としながら、千影さんは私の右手を取り握手をしながら、初めまして?の挨拶をしてくる。
千影さんとは初めましてじゃ無いみたいだけど。

「父さん、母さん、私の新一を取らないでくれますか?」

私にも分かるぐらいに、盗一さん達に殺気を浴びせて、私の腕を引っ張る慶斗様。
っていうか今、私の新一≠チて言わなかった?
それに今、私、慶斗様に抱き締められてる?

「よく言うわね、慶斗ったら」

「そうそう。勝手に(敵対していると)勘違いして、仕事に没頭してたんだからね」

「父さん、母さん。
少しの間、二人っきりにさせてくださいませんか」

「良いわよ!」

「そうだね。私の方は、ちょっと優作に話があるし」

何ていいながら言われた通り、盗一さん達は部屋を出ていった。

私は取り敢えず、慶斗様が話し掛けてくるのを待つ。

「新一、今まで会いに行かないですみませんでした。
私とした事が、愚かにも敵対していると勘違いしてましてね」

「・・・っそ、っそうだぞ!すげぇ会いたかったんだからな」

「すみません。
その代わりとは何ですが・・・、今日は新一に求婚しに来ました」

そう言って肩膝を着いて、手に薔薇の花束を出す。
どうやってやったんだろう、と思いながらも慶斗様が求婚してくれるのを待つ。

「新一姫、私と結婚してくれませんか?」

「・・・・・・・・・喜んで」

少し嬉しくて涙目になりながらも、慶斗様が差し出してくれた花束を受け取る。
正直言って、産まれてからこんなに嬉しい求婚をされたのは初めてかも。好きな人から求婚されるって言うのは、やっぱり嬉しいものなんだね。










それから五年後、私達の間には子供が出来た。
名前は黒羽心南(コナン)。
可愛い女の子だ。
顔とかは、私に似ているんだけど、目の色は紫だから慶斗様似。
元々顔立ちが似ているから、心南は慶斗様似かもしれないけれど。



こんな夢だった。



〜あとがき〜
やっと前世編終わりました!
ちょっと疲れ気味・・・。
っと、子供の名前はあの人から取りました。
カタカナ何で、当て字ですがね。

二人の子なら、可愛いんだろうなぁ。
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