マイフレンド@

□可愛い流川後編
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昨日、流川は仙道に告白された。
と同時に、返事は要らないって言われて流川はどうしていいのか分からなくなる。告白されてここまで心が動かされたのは、仙道が初めてだからだ。

流川自身、つい最近失恋したばっかりだから余計、分からない。

「よー、流川。こんな所で何してんの?」

考えながら屋上の柵にもたれ掛かっていると、聞いたことのある声の持ち主が流川に話し掛けてきた。

流川がその声振り返ると、流川の初恋だった相手・花道の親友である水戸がそこに立っていた。

「水戸・・・か」

「よっ。どうしたんだ、考え込んで」

「告白された」

「誰に?」

「仙道に」

「仙道に?!陵南のあの仙道に?」

水戸の問いに、流川は頷いた。水戸はいつもより素直な流川に驚いたが、すぐに目を細めて笑うと、水戸も柵にもたれ掛かった。

「へぇ。あの仙道がねぇ。それで、流川はどうしたいの?仙道と付き合いたいのか付き合いたくないのか」

「分かんねぇ」

「まぁ、そうだよなぁ。でも、難しい事考えなくていいと思うよ?
今考え込んでる時点でそれ、好きになってるから」

俺もそうだったしね。

そう言うと、水戸は屋上から出ていった。流川は水戸の背中を見送ると、言われた事を思い出す。

考えてる時点で仙道の事を好きになっている、か。




流川は放課後、昨日仙道に会った公園に向かった。返事をする為に。

その公園には、昨日と同じ様に仙道がいた。

「仙道」

流川は不意に、仙道の背中に向かって呼び掛けると、シュート体制に入っていた仙道は腕を下ろしボールを持ったまま流川に振り返った。
驚いた目をした仙道に流川は続ける。

「俺も、お前のことが好きみたいだ」

「えっ・・・?」

持っていたボールを落とし、驚いた顔で流川を見つめる。
流川は仙道に近付いて、驚いた顔をして何か話そうと口を開いた仙道の口を自分の唇で塞ぐ。
触れるだけのキスをして、流川は仙道を見た。

「流川、俺と付き合ってください」

仙道に真面目な顔で見つめて言われて、流川はこくん、と頷いた。
仙道はそんな流川の反応を見て、流川を抱きしめる。










〜END〜

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