マイフレンド@

□花道が女の子になっちゃった@
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花道はトイレに行き鍵を締めると、赤木から受け取った青い袋の中身を除く。
その中身は、ブラとセットの下着が何枚かと赤木の言っていた通り服が何着か入っていた。
取り敢えず、来ていた服や下着を脱いで下着を身に着ける。昨日までちゃんと男だったのに、女になるとは思わなかった。それに、胸が無駄にデカいから肩が凝る。
ブラの付け方も今一分かんなかったし。
花道は一応晴子さんが買って来てくれた服に着替え終わると、トイレから出た。
「さっ、くらぎ・・・?」

どうやらトイレの前で立っていたらしい赤木が、花道の格好を見て驚いた声を上げる。

「やっぱ似合ってねぇよな、こんな格好。今は女でも、元は男なんだか」

言い切る前に、赤木に抱き締められた。

「似合ってねぇ訳ねぇだろ。
滅茶苦茶似合ってる」

「・・・っ///」

耳元で囁かれて、花道は顔が赤くなった。赤い髪の毛を揺らしながら、赤木を見上げる。

「ちょっとは自身を持て、桜木。お前は可愛いってのは、俺が一番よく知ってる。あいつらに、桜木が可愛いっつーのを教えることに成るのはちょっとムカつくけどな」

花道の頭を撫でながら、赤木が言う。花道は言葉の内容に照れながらも、顔を真っ赤に染めながら頷く。赤木は素直に頷く花道に笑いかけると、花道も同じ様に笑う。
身長差があって見上げる様な形になるけれど、花道達はお互いに好きあっているから、相手の姿がどう変わろうと、好きでいられる自信がある。
互いにそう思いながら唇を近付けると、咳払いが聞こえて来た。

「《オホン》」

「っやべ」

赤木が悪態付く。
咳払いしたのは、いつの間にかそこにいた赤木の両親と、頬を染めた晴子だった。
花道は恥ずかしくなって、赤木から離れようとするが、離れさせてくれない。



「花道くん、女の子になっちゃったの?」

「それは大変だったな。
花道くん」

「と言うより、花ちゃんその服似合う」

などと、赤木家の人間はそこまで気にしていないかのように言い合う。

「それじゃぁ、花道くん。今度2人で買い物にでも出掛けない?もちろん剛くん抜きでね」

赤木母に約束させられ、晴子も入れて一緒に買い物に行く事になった。







♡あとがき♡
diaryにて、少し紹介した花道が女の子になっちゃった!シリーズを書き始めました。
久しぶりに、面白い案が浮かんだので書いてみると結構はまってしまいました・・・(๑•∀•๑)
花ちゃんは自分に自信が無い設定。
ゴリはメッチャ男前でかっこいい設定です。
赤木家の親子は結構親切な方たちですね。私自身、ゴリの家庭はこんな感じかなぁと思い想像していた家庭像です。

次回は多分、赤木母と晴子ちゃんと3人での買い物シーン。
その時に花道が見ちゃったものとは・・・?
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