マイフレンド@

□花道が女の子になっちゃった@
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「・・・んっ・・・」

カーテンの隙間から、太陽の光が当たり目を覚ました花道。
目を開けると、目の前には立派な胸板が。
ゴリに抱きしめられるような体勢で眠って居たのだ。しかも二人ともパンツ以外は何も身に着けていない。
花道は何とか眠っているゴリの顔を見ようと顔を上げた。赤色の髪が頬にあたって、花道はびっくりして飛び起きた。
花道は手を頭に持って行って髪を掬い前に持ってくる。

(やっぱ長ぇ)

ふと自分、体を見ると、昨日まで無かった筈の胸があった。しかも、結構大きい。

「まじかよ」

どうなってんだよ、俺の体。
花道は自分の体を見ながら、自分に問いかけた。
隣にいる赤木が、身じろぎをして、ゆっくりと目を開ける。

「どうしたんだ、桜木・・・?」

花道はとっさに自分の胸を覆った。が、胸の膨らみは隠せない。
それに、髪の毛もそうだ。

「ゴリ・・・どうしよ。俺の体、女になったみたい」

体に掛けてあった毛布で自分の体を覆う花道。赤木は冷静を装い、散らばっている自分の服を取って着替えながら言う。

「晴子を呼んでくるから待ってろ」

「・・・やだ」

花道は縮こまりながらも、声を発する。ゴリの妹さん、それも晴子さんにこんなはしたない格好見せたくない。それが花道の本心だった。
赤木はそれを理解し、縮こまった花道を引き寄せて抱きしめる。額に口付けを落とし口を開く。

「服を用意しないと行けねぇだろ?
それに下着だって、今のままじゃ着て帰れねぇだろ。
それに・・・」

「それに、俺の恋人なんだからどんな姿になったとしても、晴子も嫌わねぇ。分かった
花道の頭に優しく自分の頭を当てて言い聞かせる赤木。花道がゴリの言葉に頷く。
赤木は花道の頭を撫でると、自室を出て言った。


三分程してドアの方から、晴子の声がする。ガチャっという音を立てて晴子が、部屋の中に入って来た。
「おはよう、桜木君」

「今は、女になってんっすから君は辞めてくださいよ、晴子さん」

「ごめんなさい。じゃぁ、花ちゃんで。
お兄ちゃんから聞いて来たんだけど、ブラジャー買うにも、サイズが分かんないとあれ出し胸のサイズ図らせてくれる?」

晴子が右手で持ってきていた、メジャーを見せながら言う。花道は頷いた。
そして、ちょっと恥ずかしいけれども毛布を剥ぐ。

「じゃぁ、測らせてもらうね?まずバストトップ測って、次にアンダーね」

・・・と言う事で、バストのサイズを測り終わり、花道は取り敢えずゴリが用意してくれた自分の服を着る。
着替え終わった花道は、自身の体格の変化に驚いた。何時もはピッタリだった服が滅茶苦茶ブカブカだし、ズボンもダボダボ。
何とかズレ無かったが・・・。
花道は体格だけじゃなく、身長まで変化していた。189.2cmから十センチも身長が低くなって、179.2cmに。
花道はドアのノック音と共に聞こえて来た赤木の声に答える。

「桜木、もう入っていいか?」

「あっ、ゴリ。もう着替えたからいいよ」

答えた直後、ドアが開いてゴリが入って来る。ゴリの手には青い紙袋が。

「桜木、これ。晴子がさっき買ってきた」

言いながら、持っていた青い紙袋を渡してくる赤木。花道は戸惑いながらもそれを受け取る。

「中に服も入ってるらしいから、それに着替えた方がいい。
いつもの服じゃ普段より大きいだろ?」

赤木の問いかけに頷くと、赤木の大きな手が頭に伸びて来た。
そして桜木の頭の上に置くと、桜木の頭を撫でてくれる。

「大丈夫だ、桜木。安心しろ。
お前が男でも女でも、お前が好きだからな桜木。だから心配すんな」

頭を撫でる手を離し桜木を抱き締めながら、今ある桜木の不安が無くなる様に、子供を寝かしつけるような強さで背中を叩く。すると花道は少し身体から力を抜いてから、赤木を見上げる。
そんな花道に赤木は優しくはにかんで、花道の頬に口付けを落とす。

「ほら、桜木、着替えて来い」

「うん」
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