マイフレンド@

□可愛い流川前編
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仙道と1on1をする事になり、流川は自分のバスケットボールをそばのベンチに置くと1on1を初めた。

「どっちからやる?」

仙道が人差し指でボールを回しながら流川に聞く。

「ジャンケンで良いんじゃねぇ」

「じゃぁそうしようか。ルールは先に10点取った方の勝ち」

左手にボールを持って、仙道が言う。流川もそれに頷きジャンケンする為に右手を出す。
仙道も流川に合わせて右手を出した。

「最初はグー、ジャンケン」

仙道はグーで、流川がパー。
仙道は持っていたボールを流川に渡す。流川はボールを受け取ると、とりあえずドリブル体制に入った。
仙道もすぐ流川を止めるが為に、膝を曲げて腰を下ろした。

ダムッ、ダムッ

ドリブルをしながら、目の前にいる相手を見やり隙を見る。だが、流石は仙道・・・隙が無い。
流川はとりあえず、左右にフェイクを入れ、後に二歩下がってスリーポイントを打つ。
仙道も流石に不意打ちのシュートに抗える訳がなく、シュートを決めさせてしまう。

ザシュッ

流川の放ったボールがゴールに吸い込まれるようにシュートが決まった。









それから数時間が経ち、日も沈んできた。
1on1の結果、ほとんど同点だがほんの数点差で仙道が勝った。
ついさっきやっと1on1が終わったばかりで二人とも少し息が上がって居る。
傍にあるベンチに2人して座り込み、流川は水分補給の為に持ってきて居た水筒を出しお茶を飲む。
仙道は流川を見てそう言えばお茶持って来るの忘れた、と思い出した。何処かで何か買って来ようか、そう思っていると横からすーっと水筒を持った流川の腕が伸びてきた。

「お茶、忘れたんだろ」

「あぁ、くれんのか。サンキュッ」

流川が渡してくれた水筒を受け取り口に運ぶ。
お茶を飲んで乾いた喉を潤すと、蓋を閉めて流川に返した。

「流川、一緒にラーメンでも食いに行かねぇ?お茶貰った代わりに奢ってやるよ」

流川が仙道の提案に頷いたのを確認し、流川達は仙道の行き付けのラーメン店に向かった。
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