マイフレンドD

□〜君と僕が幸せになれる方法〜 第8話
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病院から帰ってから、零の情緒不安定状態も収まっていた。零に先生に何かを言われたのか、と聞くと何も無いですよ、と返された。
いつもより御機嫌な零を見ると、良かった・・・とホッとする。仕事で留守な両親たちの変わりに、秀吉や、まだ1歳になったばかりの真純の面倒を見る。
「真純ちゃんお風呂に入れてきますから、秀一さんはご飯作っててもらっても良いですか‍?」
「あぁ、了解だ」
さぁ、真純ちゃん、お風呂に入ろうね。
そう言って零は真純を連れて、風呂場へ向かった。今日は久々にカレーでも作ろうかと、秀一は準備を始めた。

ご飯を食べ終わり、秀一は秀吉をお風呂に入れ終わり、まだ手のかかる真純を零と一緒に寝かしつけた。
「秀一さん、ちょっと話があるんですが、良いですか‍?」
「あぁ。どうした‍?」
「ここじゃちょっと・・・」
寝ている真純を置いて両親たちの部屋をでて自分たちの部屋に入る。
「話ってなんだ‍?」
秀一の方から零に問い掛ける。
「えっと、私今日先生と話してきたんです。診察室で。自分が今どういう状態だとか・・・」
「それで‍?」
「それで、何ですけど。・・・秀一さん、私を抱いてくれませんか?」
「はっ‍?」
言われたことに秀一の頭が付いていかない。今零は何といった‍?抱いてくれと、そう言ったのか?
秀一の頭は混乱して、零の爆弾発言の事で頭がいっぱいになった。以前にそういう関係がなかった訳では無い。だが、現世では初めてだ。秀一も零も。
しかも、まだ二人とも13歳で行為をしていい年齢じゃない。
「秀一さんと繋がれたら、この不安定な気持ちも治ると思うんです。駄目ですか?」
「いや、ダメなんかじゃない。でも・・・」
「だったらお願いします」
零に頼まれ、断るわけにも行かず、結局零を抱いた。
行為中、何度も何度も零が好きだと囁き、零の中で何度も果てた。勿論、ちゃんと避妊もしてある。
情事の怠けがある中、隣ですやすや眠っている零を見て、思う。やっぱり、零の隣に居て幸せだと。
零が居るから、俺は幸せになれるんだと。
何度も思いながら、秀一も零と共に眠った。
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