マイフレンドD

□〜君と僕が幸せになれる方法〜 第7話 前編
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そして、四人集まっての作戦会議になり、各自考えた案を口々に言っていく。
「じゃぁ、こういうのはどうだ。取り敢えず零と秀一が一緒にいる所をわざと見つけさせる。それまでの手段は俺たち二人で取ろうと思う。いつも通り、ラブラブな所を見せてやれば多分諦めるかもしれない。それでも無理だった場合は、キスでも交わしてみるといい。二人とも演技は得意だろう‍?あいつがそばに居てもいない振りをして歩く」
「私は賛成よ」
優作の提案に有希子が賛成する。が、秀一たちはうんともすんとも答えない。
優作が秀一にどこか悪いところがあるのかを聞く。
「この案自体を悪いとは思わない。ただ、そんなことをしてもあいつが零のことを諦める事はないと思う」
「私も同感です。私が何度も告白を断っているというのに、何度も告白をして来るんですよ?そんな事で彼奴が諦めるとは思えません」
秀一の言い分に同感した零は、その上に理論的な言葉を載せる。二人の言い分を聞いた優作が、口を開く。
「じゃぁ、秀一たちはどうしたい‍んだ?」
「俺と零の案では、こう考えている」
前日零と二人で考えた案を纏めた書類を優作に手渡す。
その秀一たちの提案書を読んだ優作はなるほど、と感心の声を挙げた。有希子も微笑みながら書類に目を向けている。
「この提案なら、あいつを諦めさせられそうだな。俺のよりも優秀だ」
「まぁな」
「まぁ、このくらいしないと彼奴が諦めるわけ無いよな」
「そうですよね。私的に考えた事に秀一さんが穴詰めしてくれて。そこまで内容は変わってないんですよね」
「あぁ、零が考えた案は完璧だったからな。俺が手直し加えることも殆ど無かった」
自分の恋人を褒める秀一は誰から見てもイケメンで、それであって自信満々な顔をしていた。
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