マイフレンドD

□〜君と僕が幸せになれる方法〜 第2話
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あれから2年が経ち、2人は六歳になった。秀吉という秀一の弟もでき、以前の記憶と変わらない事が過ぎていった。
今日は二人で出かけようと、外に出ていた。喉が乾いたという零の言葉を聞いた秀一がコンビニでジュースを買ってくるというので、一緒にコンビニに入った。
普段通りにジュースを買って出ようとした所に、拳銃を持った如何にも人相の悪い男達が店に入って来て、コンビニはその男達に占拠されて、外に出るに出れなくなった。
店員が、
「We may be a hostage, but please separate the children who are there.(俺達は人質になってもいいが、そこにいる子供たちは離してやってくれ)」
訴えるが、強盗団は聞かなかった。そればかりか、店員に黙れと怒鳴り散らした。
「Shut Up!!」
「I can escape to a child, and if it's called by the police, do you take responsibility? If we're pretended, and says that it's caught by the police, I may probably separate children.(ガキに逃げられて、警察に言われでもしたらお前が責任とるのか?俺達の振りをして警察に捕まるというのなら、離してやってもいいだろう)」
英語で店員を脅す強盗団の言葉を聞いた零は、公安での血が騒いで、どうにかして動こうとした。その時、そんな零の行動に気付いた強盗団の1人が零に向かって弾丸を放った。それに気付いた秀一が咄嗟に零を庇い、弾丸が秀一の腹を貫いた。
零にはどうすることもできなかった。唯々、見ている事しか・・・。血を流しながら倒れた秀一を見た零はその場に座り込み、秀一を見た。止まることの知らない血を何とか止めようと傷痕を塞ごうと抑えるが、それも出来なかった。そんな時、外で張り込んでいたアメリカ連邦捜査局ー通称FBIが入って来て、犯人たちを取り押さえた。
零は段々血の気が引いていく秀一の名前を唯々呼んで抱きしめるしか出来なかった。

病院に担ぎ込まれすぐ様手術室に入っていく秀一の方をずっと見ていた。その後五分後くらいに出てきた看護師に、
「ご家族の方で、赤井さんと同じAB型のRHーの方はいませんか?血液が足りないんです!」
血相な顔をして尋ねられ、同じAB型のRHーの血液型だった零は迷わず手を挙げた。自分も秀一と同じ血液型だと。
看護師は驚いた顔をしていたが、迷っている暇はなく零を連れて輸血出来る場所へ向かった。
零から400ccを輸血し何とか命を取り留めた秀一は、今すやすやと眠っていた。手術が終わって三時間後、病院から連絡をもらった赤井夫婦と降谷夫婦が急いできた。
零はそれにも気付かずずっと、秀一の看病をねる間も惜しんでしていた。
翌日、FBIが秀一のお見舞と、謝罪を言いに来たが零はそれを断固として拒否した。大切な秀一を傷つけられたのに、怒らないはずがない。FBIのせいでは無いとはわかっているのに、もうちょっとFBIが来るのが早かったらと、思わずにはいられなかった。
それ以前に、自分があんなに軽率な行動を取らなければ、と自己嫌悪に陥っていた。
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