マイフレンド C

□Refrain (3)
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(side:新一)

今日は日曜日。父さんがこっちに帰って来る日だ。
先日、妊娠したと報告した時に赤井さんを攻めた父さんに文句を言うと、お詫びにこちらへ来て食事でもと言われたのだ。父さんが寿司を持ってくるので作るのはすまし汁だけでいいだろう。

「赤井さん、もう四時だしすまし汁作り始めましょうか」

「あぁ、御両親ももうすぐ来られるだろうしな」

赤井さんがキッチンに向かいながら、私の問いかけに答えてくれる。五時には多分来れるだろうと言ってたので、今から作り始めないと間に合わないだろう。
赤井さんが準備をしてくれて、私も手伝うと言ったらじゃぁ小鍋に水を入れて火を付けて置いてくれと言われてそのとおりにやる。

「赤井さん、出来ましたよ」

「あぁ、ありがとう。新一、小皿を4つとお椀を4つ出しておいてくれるか‍?」

「了解」

食器棚がある所に向かい、小皿4つとお椀を4つ出して机の上に並べていると、インターフォンがなった。
玄関を開けるとそこには久方ぶりに会う両親の姿がある。

「おかえり、父さん、母さん」

笑顔で出迎えると、母さんが私を抱きしめてただいま、と言う。
父さんはこちらを見てにこやかに笑っている。

「あっ、これ。新一、お寿司だよ」

両手に抱えた袋を見せて、父さんが笑う。そんなに食えるのかな、何て思いながらも笑ってお礼を言った。

「赤井くんは‍?」

「あぁ、赤井さんなら今中ですまし汁を作ってるよ。私が作るって言ったんだけどね」

「そうか」

「あら新ちゃん。まだ赤井さん呼びなの‍?もうすぐ結婚するのに何で名前で呼ばないの‍?」

いつも赤井さん、と呼んで居るからおかしい事は無かったけど、母さんに言われると戸惑ってしまう。

「まぁいいわ。とりあえず、中に入りましょう」
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