マイフレンド C
□七夕祭り
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そして七夕当日。
学校が終わってなんとか帰れたのが五時。玄関には、子供たちと博士の靴があった。
俺が靴を脱いで上がると、コナンと光彦、元太は家の飾り付けを。
哀ちゃん、歩美ちゃんはキッチンで新を。
阿笠博士は、子供たちでは手の届かないところを飾り付けしてくれていた。
「ただいまー」
「おかえりー!」
ただいまの挨拶をすると、皆がこちらに気付き、おかえりと返してくれる。
そんな中インターフォンが鳴り、持っていた鞄をソファーに置くと玄関に向かった。
玄関のドアを開けると、俺の友人達がいた。
「よぉ、工藤!」
と服部。
「久しぶり、新一!」
と、快斗と蘭。
園子と和葉ちゃんも顔を出してくれて、俺はいらっしゃいと出迎える。
「服部と快斗とは、一年ぶりくらいか?」
「お〜、その位やないか?」
「まぁ電話したりしてるから、実感わかねぇけどな?新一」
最近、快斗と服部とは電話をしたので、久しぶりにあった気がしないが、結構近くに住んでいるはずの蘭とは多分・・・。
「ていうか、蘭とはもう3年ぶりか」
「そうね!新一も私も、お互いに忙しいから会う暇がないし」
「・・・とりあえず、リビングに移動しよう。立ち話もなんだし」
俺が言うと、服部たちは廊下に靴を脱いで上がってリビングに移動していく。
その途中にまたインターフォンが鳴る。
俺が扉を開けるとそこには・・・。
「は〜い、coolkid!今日はお招き頂き有難うね!」
「お邪魔するな、ボウヤ」
「ジョディ先生、赤井さん、いらっしゃい!
リビングに案内するので、そちらでゆっくりしてくださいね!
あっ、リビングは飾り付けの途中だからダメか・・・。
やっぱり、書斎で時間を潰してください。未だ、妹の友達が来てないので・・・」
せっかく来てくれたのに、未だ時間が速いのと人数が揃ってないのを大雑把に、少しパニクりながらも、赤井さん達に説明して行く。
書斎に向かう前に、一旦リビングに入り短冊を2枚とペンを2本借りてくる。
「赤井さん、ジョディ先生。暇潰しの合間に、願い事をこれに書いてください」
「これは?」
「短冊って言うんですよ。七夕の日に、これに願い事を書いて笹の葉に飾ると願いが叶うって言われてるんです」
「そうなのね〜」
ジョディ先生と赤井さんに短冊を一枚ずつ、ペンを一本ずつ渡す。
「じゃぁ、俺は準備に戻るんで、ゆっくりしてくださいね」
俺は書斎を後にして、次に来る人達を出迎えた。
18時になり、だいたい準備も整った所で七夕祭りを始めた。
「赤井さん」
壁に背を預けて、ぼォーっとしていた赤井さんに、新が作ってくれたすし飯と割り箸を持って声を掛けた。
「どうしたボウヤ」
「これ、妹が作ってくれたんですが、良かったらどうぞ」
「ありがとう」
赤井さんに持っていた物を渡す。
自分のも取ってこようと思い、皆がたむろっているところに向かう。
皿を一枚とって、しゃもじですし飯を皿につぐ。
つぎ終わった俺は、赤井さんがいる所に向かった。
「赤井さん、一緒に食べましょ!」
自分が持っているものを見せ、赤井さんを誘う。
「あぁ」
2人で肩を並べて新が作ってくれたすし飯を口に運ぶ。
酢がご飯に効いていて、凄く美味しい。毎年作ってくれる新に、心の中で感謝した。
とりあえずご飯を食べ終わった俺は、赤井さんと一緒に外に出ていた。
「赤井さんは、何をお願い事したんですか?」
「・・・秘密だ」
「えぇ?ずる〜」
赤井さんの子供みたいな態度に、俺は同じようにごねた子供のような態度で返す。
空を眺めると、毎年出ていなかった天の川が綺麗にかかっていた。
一年に一度しか会えないふたりが会えたんだなぁ、なんて心の中で想う。
「ボウヤは何を?」
「赤井さんが内緒にしてるので、俺もないしょです」
「ずるいな、ボウヤも」
言い終わると、同じ事を言ってることに気付いて2人で笑った。
〜あとがき〜
こんばんはー!東野宮楓です。
いや、やっぱり赤井さん格好良い(>ω<)
新しい連載していくって言ったものの、中々タイトルが浮かばなくて・・・( ;o;)
とりあえず七夕から行ってみようと、書いてみました。
どうでしょうか?キャラ壊れてるの、かな・・・?