マイフレンド C

□七夕祭り
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俺、工藤新一。
来週の木曜日に七夕があるから、今は妹と買い物中。

「新一お兄ちゃん、毎年恒例何だけど折り紙で作ろうよ!」

折り紙を片手に言う新に頷く。

「まぁ、それ以外無いもんな」

「うん。後、ご飯で使う物を買わなきゃ」

七夕ではしゃぐ妹に苦笑する。妹の新はもう高校生だけどこう言うイベントは凄く楽しんでる。
毎年七夕の日には家に知り合いを集めて、盛大に開く。
コナンの友達や、新の友達。それから沖矢さんや俺の友達。
後俺のFBIでの仲間の方たち。
今年は多分行けると思うって、赤井さん言ってたから来てくれるかな。

「新一兄ちゃん!」

後ろから名前を呼ばれて振り向くと、コナンと少年探偵団のみんながいた。

「コナン、皆も。こんな所で何してるんだ?」

俺がしゃがみこみ、尋ねると。

「新一お兄さんに会いに来たの!」

「俺に?」

コナンの隣に立っていた歩美ちゃんが答えてくれる。でも何で俺に?

「うん。コナンくんから今日は、七夕祭りの買出しに行ってるって聞いて」

「だから、今年は僕達も手伝おうと思いまして」

「新姉ちゃんの料理美味しいからよ!」

「ありがとうな、みんな。新も喜ぶだろうな」

歩美ちゃんと、光彦くんの頭を撫でながらお礼を言う。
元太くんにもちゃんとお礼を言うのを忘れずに。

3人が新の所に向かうのを苦笑しながら見送ると、俺とコナンも後を追う。

「新一兄ちゃん、ごめんね。あいつら俺が止めても聞かなくてさ」

「ううん、手伝ってくれるって言うんだったら大助かりだろう?
毎回新に任せてるんだし」

苦笑いをしながらコナンに言うと、俺と同じ表情で頷いてくる。
弟のコナンは今小学校一年生何だけど、1年生とは思えないくらい大人っぽい。頭もいいし、俺と新と同じくらいシャーロックホームズが大好き。
コナンは英語もペラペラで、本当に1年生なのかと疑いたい。

でもたまに甘えてくる時は、凄く年相応に見えて凄く可愛い。
そう思いながら、コナンと一緒に新達の所に向かった。


七夕祭りの買出しも終わったところで、家に帰り七夕飾りを作っていく。
俺も新にやり方を教えてもらい、コナン達と一緒に手伝う。
ハサミとノリを使って器用に繋げて行く。

「新一お兄さん、凄く上手だね!」

「そうかな?ありがとう、歩美ちゃん」

「歩美のと繋げようよ!」

歩美ちゃんが俺の所に作った物を持ってくる。
歩美ちゃんも凄く上出来で、俺よりも上手い。
端と端の間に折り紙を通して、ノリで繋げる。

「新一お兄ちゃん、ちょっとこっち手伝ってくれる?」

新に呼ばれ、俺が新の所に行く。
新は笹を1人で持っていて、如何にも重そうだったので俺も隣で支える。
とりあえず、毎年置いてある場所に立て掛けておく。

「ありがとー、新一お兄ちゃん。
あっ、後、新一お兄ちゃんが招く人、何人だったっけ?」

「今一応決まってるのが、快斗と蘭と服部。それから和葉ちゃんと園子と京極さん。
だから一応六人だな」

「赤井さん達は?」

「今年は来れそうだって言ってたけど・・・。
一応電話してみるな?」

新に断りを入れ、自分の部屋に行く。机の上に置いたままだった携帯を取り、赤井さんに電話をかける。
呼び出し音が鳴り、少し待つ。
もしもし、という赤井さんの声が聞こえ俺も返事をする。

「もしもし、赤井さん?工藤ですけど」

『どうした?ボウヤ』

「明日の七夕の事で電話したんですけど、赤井さんは明日の七夕祭り、来られますか?」

『あぁ。明日は用事も入ってないから大丈夫だ』

「ありがとうございます!
明日、待ってますね」

電話を切ると、赤井さんの返事が嬉しくて俺はガッツポーズをした。
とりあえず、その日は大丈夫と言ってくれたジョディ先生に、赤井さんが明日来られるようになったことをLINEした。
少し待ってるとジョディ先生からメールが帰ってきた。

(シュウも来るのね〜。何か珍しいわ!明日楽しみにしてるわね)

ジョディ先生からの返事を読み、胸ポケットにケータイを入れると、部屋をあとにしてリビングに向かった。

「新、ちょっといいか?」

笹の葉に飾る短冊に願い事を書き入れている新に声を掛ける。
新は俺に顔を向けて頷くと、書く途中の短冊を裏返しにしてその上に短冊が沢山入っている入れ物を置いて、新がこちらにきた。

「どうしたの?新一お兄ちゃん」

「新、明日なんだけどよ・・・」

「赤井さんとジョディ先生来られる用になったんだ、でしょ?」

思っていた事を新に言われて、新も俺に負けず劣らずの洞察力を持っていた事を思い出した。
とりあえず頷くと、新が笑った。

「だって新一お兄ちゃん、凄く嬉しそうにしてたんだもん。だから多分、そうじゃないかなぁって思って」

「流石だなぁ、新」

妹ながらに凄いと思う。俺と負けないくらいの推理力を持ってるんだから当然って言ったら当然だけど・・・。
って言うか俺凄く顔に出てたってことだよな?多分。
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