マイフレンド C

□B
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快斗said

俺、黒羽快斗。東都大学1年生で、工藤と同い年。
俺は、シェアハウスに二年前から住んでいる。
一緒にシェアハウスに住んでいる人を紹介するな!

最近引っ越してきた工藤新一。俺と同級生で、世界的有名な両親を持った奴だ。性格も凄いいい奴で、シャーロックホームズのファンらしい。

次に、降谷零さん。公安警察で、料理が凄く上手い。

最後に赤井秀一さん。FBI捜査官。
実は、俺の好きな人だったりする。
顔立ちも整っていて、凄く格好いい。

赤井さんには、何回も告白をしてるんだけど断られている。でも、ずっと好きなんだ。俺にとって赤井さんは多分、運命の人なんだと思う。

それは置いておいて、今日家に青子達が来た。何やら、3人とも・・・いや蘭ちゃんが工藤に用があるみたいで。
俺と同じ学校に通っているから、もう帰ってきてもいいんだけどな・・・。
なんて、蘭ちゃん達と話していると、ドアが開く音がした。

「工藤、帰ってきたかも」

俺の後に続いて、玄関の所についてくる。工藤におかえり、と俺が言った後蘭ちゃんが工藤に話しかけた。

「久しぶりだね、新一。って、どうしたの?泣いた跡があるじゃない」

「流石だな、蘭。自分で鏡を見た時には気づかなかったのに・・・。でも今日は気づかれたくなかったな」

なんて、工藤が傷ついたような笑顔見せて言った。蘭ちゃんはそんな顔を見せてもへこむ素振りなんて見せず、ひたすら工藤に話しかける。

「新一、詳しく事情を聞かせてくれる?新一を泣かせるなんてサイッテーな事する相手の首根っこ引っ捕まえて来るから」

その一言に、俺も笑いそうになったけど最初に笑ったのは工藤。それも、誰もが息を飲むような満面の笑みで。

「やっと笑ったね、新一。でもちゃんと理由を聞かせてもらうよ?」

蘭ちゃんが工藤の腕を取って、工藤の部屋に入った。
俺はリビングに向かい、工藤にはブラックコーヒー、蘭ちゃんには紅茶を入れたコップをおぼんの上に置き、それをもって工藤の部屋に向かった。
ノックしようとしたら、中から話し声が聞こえてノックするのを辞めた。

「実は・・・。
蘭も知ってるよな、俺が愛した人を失った事」

話の内容が内容で、ノックするなんて話の邪魔する事なんてできなかった。工藤が辛い過去を抱えてたなんて知らなくて、次に聞こえてきた蘭ちゃんの声にハッとしておぼんを落としそうになる。

「うん、知ってる。新一が自殺しようとしたのを必死に私が止めたんだもん。忘れるわけないじゃない」

「そうだよな。俺、その時に決めたんだ。もう2度と恋なんてしねぇって。人を好きになりたくねぇって」

工藤の辛そうな声に、泣きそうになる俺。持っていたおぼんを近くの台に置き、話を盗み聞きする。

「でも、このルームシェアハウスに来て赤井さんに惚れちまって・・・。どうしたらいいのか全然分かんなくなって、服部に相談したら。
『もういっぺん、惚れてみろ』って言われて励まされて、気付いたら泣いてたんだ」

工藤の真実を聞いて、俺は泣いていた。工藤が俺と同じく、赤井さんの事を好きなのを知ってしまった事は申し訳なく思うけれど、工藤が可哀想に思ったのが一番で・・・。


でも、工藤がライバルか・・・。

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