マイフレンド@

□愛しい三井さん
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うちの三井さんは、とにかく可愛い。
俺より確かに背は高いけど、たまに引っ付いてくる時があるのだ。
俺が柄に合わず読書を読んでいると、かまって欲しいのか後ろから抱きしめてくる。
あぁ、もうまじ可愛い。

俺は、俺の肩に頭を乗せて寝ている恋人の顔を見ながらこんなことを思う。
思うだけだ。三井さんに可愛いなんて言ったらぜってー引っ付いてこなくなるからな。
「んっ、宮城?・・・あれ、俺寝てた?」
欠伸をしながら聞いてくる三井さん。
「ん、寝てたよ?」
「まじか・・・今何時?」
三井さんが片方目をこすりながら、時計を見る。
今は、pm8:00。
「やべっ、もう帰らねーといけねー時間じゃねぇか。・・・もうちょっと一緒に居たかったなぁ」
まじ可愛ぃ〜!上目使いで見上げてくるとこなんかマジやばい。
「分かった。俺三井さんの親に今日三井さんうちに泊まるって電話してくる」
「あっ、いい。俺が電話する。宮城にそこまで頼むとわりーだろ」
「いいって。俺も三井さんと一緒に居てぇし」
顔を赤くする三井さん。いつもこんな顔見せねー癖に、たまぁに照れた顔をする三井さんが可愛くて仕方ねぇ。
「あ〜、分かった。じゃぁ三井さんが電話して?」
「おっ、おう」

電話の終わった三井さんが俺が座ってる隣に座り込む。
「三井さん」
名前を呼ぶと、こちらに顔を向けた三井さんに
「膝枕して?」
と頼み込む。
案外普通に許しを出してくれた三井さんの膝の上に頭を置き、寝転ぶ。
上を見ると、俺を見下ろす三井さんと目が合った。
「三井さん、名前で呼んでも良い?」
「あっ?・・・今日だけ、だからな」
顔を紅色に染めて顔をそっぽむく三井さん。
俺は、いとおしい三井さんの下の名前を呼ぶ。


「寿」

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