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□キモチ
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「おい、何勝手に...」






文句をつける前に、はい団子ね。と出され、またぱくついた。





幸せそうに食べるこいつを見てると正直どうでもよくならんこともない。





「土方さん、俺先に屯所戻りますぜィ。ドラマの再放送録画すんの忘れちった。」







巡回中だろ、と思いながらもどうせ言っても聞かないだろうとああ、とだけ返事をした。







「あ、旦那ァ」






踵を返して万事屋の前まで戻ってきた総悟は、奴の手を掴み、食べかけていた団子をぱくっと一口食べた。





「せっかく団子食べたくて来たのに、食わずに帰るのはねェ。じゃ、旦那、そこの隣のひでェ面してる奴と仲良くしてやってくだせェ。」






ひでェ面呼ばわりした俺にニヤっと笑みを見せ、ひらひらと手を振りながら去っていった。







「あんの、糞野郎...」








俺の想いを知りながらも間接キスとはいい度胸だ。俺だってそんなことしたくてもできねぇのに。







嫉妬心に火が付く。







かくいう本人は、俺の団子...と眉を下げていた。
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