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□キモチ
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「なにしてんだ。」





声をかけようとして、やっと出てきた言葉がこれだ。






この堅苦しい制服を着てあの糞サドといつものように俺はかぶき町を巡回していた。




まぁたまたまというか、つい万事屋の方角へ足先が向いてしまう。




別になんの用もねぇけど。





またいつものように万事屋を見上げるが、人気がなく、どうやら留守をしているようだった。




どこへ行っても何してもあの憎たらしい天パを探してしまうのが癪に障る。





「土方さん、そんなに旦那に会いたかったんですかィ?」





隣から明らかに小馬鹿にしてくるような声で聞いてくる。




チッと舌打ちして図星を隠すように煙草に火をつける。




「うっせぇ黙れ。」




歩きを速めた。




顔に出てますぜィーっと後ろから憎たらしい声が聞こえるが無視だ、無視。





「そんなことより、団子屋で一服していきませんかィ?仕事疲れか、俺ァ今糖分を取りたくてねィ。」





すぐに総悟が隣に追いつく。




「あ?お前疲れるほど働いてねぇだろ。」





と言いながらもしょうがなく団子屋に足を進める。




しまった、マヨ切れてんだった。どうしよ。
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