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□空白をうめるように
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彼が私の前に現れてから、はやくも2週間経った。
仕事が終わって帰宅すると、必ず笑顔で迎えてくれる。
二人で笑い合って、眠りについて。
そんな毎日に、なれてきた頃だった。
「なぁ、ハナ」
「ん、なーに?」
「大分、元気になったな。」
「…うん。
フレッドが、隣にいてくれるから」
嬉しそうに笑う彼に、私も笑って見せる。
「俺がいるから…か。」
「?」
考える素振りをするフレッドに首を傾げていると
「ハナはさ、俺がいないと生きていけないの?」
「…、ずっと、一緒にいて欲しい」
珍しく真剣な顔をするフレッドを、
何度も頷きながら見つめる。
「はは、プロポーズだな」
「っ…うるさい!」
赤面する私を、満足そうに笑う奴に一言。
「私の旦那になる人は、
フレッド・ウィーズリー以外にいないのよ」
今度は、彼が赤くなる番。
空 白 を う め る よ う に
(( ふたり、笑い合う ))
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