Short

□言葉なんて、いらない
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( 大分ギャグチックな仕上がりになってます。
苦手な方はお戻りください、 )





Viktor Krumがやって来た!






「あーあ、ハナといいキミといい…
なんだってあんな男がいいんだ」

「…あら?もしかして妬いてるのかしら?」


ハーマイオニーがロンを見て笑う。

「はぁ?! 誰がきみなんて!」


言い合いを始めた二人を背に、

ふくろう小屋へと足を進める。





「ふぅ…」

静かに腰を下ろし 窓から外を見つめる。




ドン、ドンドン…



遠くから、地を鳴らす音が聞こえる。

「クラム、かしら…」



ドン、ドンドン…


ドン、ドンドン…


ドン、ドンドン…



その音は、次第にでかくなる。



ドン、ドンドン…


暫くするとその音は 梟小屋の前で止まった。



「Ms. スミス」

「…なあに。」



扉の外から 私を呼ぶのは

予想通り、ビクトール・クラムだ。



「俺ゔぁ、今から君に、伝える事がある」

「何かしら?」


少し下手くそな彼の英語に、微笑む。


「…」


扉の向こうで彼が、すぅ…と息を吸うのがわかる。



「えっと、クラム?」

立ち上がり、ドアへ手を伸ばすのと同時に
彼が音を出す。



ドドンドンドン、ドンドドン



「じゃあな。 返事ゔぁ、急がない」

「え…、クラムっ」


ドアを開いて私が見たのは 照れる彼の、後ろ姿。


言葉なんて、いらない 

(( やっと、好きだと言えた。 ))

(( 私には、彼が何を伝えたかったのか
何故、彼が照れたのかわからない。 ))


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