希望の光少女
人々は、自分が住んでいる世界を3次元と呼び、アニメや小説など架空の世界を2次元と呼ぶ。
だがこの地球、宇宙を含む全世界は無数に存在することを知らない。
それは、『ソードアート・オンライン』という世界で生きていた少女もそうだった。
その少女は『英雄の右腕』と称され、デスゲームからプレイヤーを解放した立役者の一人。
仮想世界を中心に巻き起こる事件を英雄と共に解決していき、後にその少女仮想世界において『希望の光』となった。
この少女がいれば仮想世界は安全だ、そういう意味を込めて。
だがその少女も普通の人間、寿命がある。
少女は少女ではなくなり、動けないからだとなったのだ。
そして当時の仲間数名に見送られ、先に逝った仲間を追った。
彼女は、自分の死後行く先がどこかなんて考えなかった。
地獄か天国か、はたまた転生か、自分の生を一生懸命過ごした彼女はもう十分だった。
そんな思いにふけて死んでいった彼女が辿り着いた先は、死神と呼ばれる青年――いや、少年が存在する一つの世界。
『名探偵コナン』と呼ばれる世界だった。
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