BOOK
□気持ちを伝えるって。
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JM「ヒョン」
SG「ん〜〜…」
テキトーに返事を返せば、すっげえ無邪気に笑う。
そんなコイツに恋してる。
てかめっちゃ好き。
始まりは、こいつからだったんだ。
好きです。なんて言われてチョーびびったの、覚えてる。
特に好きでもなかった。付き合ってやってもいいって言った。
理由は、こいつのことを特別だって思ってたから。
こいつといるのは嫌じゃなかったし、むしろ楽しかった。
一緒にいられることが、嬉しかった。
その「特別」が、こいつのことを好きだってことは、付き合い始めて結構経ってからだった。
それでも、これまで一度も自分の気持ちを伝えられたことはない。
いつも、こいつから一方的に…
ヒョン、好きって。大好きって。
俺はこういう性格だし、そんなコイツに答えられないことが悔しい。苦しい。辛い。
JM「さっきの話、聞いてた〜〜?」
SG「ああ、ごめん聞いてなかった」
「それでさっき、何の話だ?」
JM「ん〜ん。何でもないよ」
何でもない訳が無い。俺はお前のことをずっと見た来たんだ。
他のメンバーよりも、誰よりも、お前が思ってることなんてお見通しだ。
SG[何でもないわけねぇだろ。そんな顔、してんだから」
JM「ほんとに、なんでもないって…」
SG「お前の事なんて、俺には全部お見通しなんだよ。言ってみろよ」
「…ん?ジミナ?どうしちゃったんだよ…」
ジミナの目からは涙が溢れて、次々と流れていく。
SG「…泣いてんのかよ…泣くなって」
壊れないように、そっと抱きしめる。
JM「ねぇ…ひょん?僕のこと…好き…って、おもってくれてる…?」
やっぱりか。不安にさせてたんだ。
SG「ああ。好きだ。ジミナ」
「言えてなかったんだよな。ごめん」
離れようとすると、やだってまた抱きしめられて。
泣いた顔、見られたくないんだろう。多分。
可愛い奴め。
SG「俺、こんな性格なんだよ…許してくれるか…?」
こくり。と、俺の胸の中で頷くジミナが愛おしくてたまらない。
JM「ひょん。ひょん…っ。好き…すきなの…」
言葉で伝えても、伝えきれない子の気持ち、どうやって伝えたらいいですか?