BOOK(ちーかい)

□夜(ちーかい)
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「と…、後は…?」


あれから予定通り本屋さんをぶらぶらして、買い忘れてた新刊を何冊か購入して、一旦お家に帰り、シャワーと着替えを済ませた。


その後夕方になって再びちーさまのお宅へお邪魔していた。


預かった鍵で玄関を開ける時に「はー、なんか同棲してるみたい」とか思ったのは内緒。


そして私は今、ちーさまのために夕飯を作っている。


決して本屋でちらっと目に入ってきた『彼ウケ抜群レシピ』なる雑誌の見出しに触発された訳……ではない。


元々料理は苦手。ちーさまと居る時は大体ちーさまがごはんを作ってくれる。
1人の時は外食や買ってきた物が多い。
ダメだなー、とは思うんだけど、苦手なものは苦手。


でも今日は。私の不安を言わないでも分かってくれて、その上いっぱいいっぱい甘やかしてくれたちーさまに何かお礼がしたかった。


ちーさまのおかげで気持ちがとっても楽になったから。
「かっこいいのに癒し効果もあるとか、ちーさま神」
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