月曜日にはスミレの花を
□第5話
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「それで……君にかかった呪いだけど」
ハウルはマルクルの淹れた紅茶を飲みながら口を開く。
「随分やっかいだね。あの人が好きそうな呪いだ」
「呪い……」
「残念ながら、そう簡単には解けない。少しずつ浄化していかなくちゃならないからね」
「浄化……?」
「今の君は、いわば陰――闇の力をたっぷりと溜め込んでいる状態だ。簡単には追い出せない。一気にやろうとすると、体に負荷もかかる」
「……」
「だから、毎日少しずつ光――つまり、陽の気で体を満たしていけばいいんだ」
「それって、どうやって……?」
「そうだね、僕がやってあげよう――だけど、もうこの家からは出ない方がいい」