月曜日にはスミレの花を

第5話
3ページ/6ページ

「それで……君にかかった呪いだけど」

ハウルはマルクルの淹れた紅茶を飲みながら口を開く。

「随分やっかいだね。あの人が好きそうな呪いだ」
「呪い……」

「残念ながら、そう簡単には解けない。少しずつ浄化していかなくちゃならないからね」

「浄化……?」
「今の君は、いわば陰――闇の力をたっぷりと溜め込んでいる状態だ。簡単には追い出せない。一気にやろうとすると、体に負荷もかかる」
「……」
「だから、毎日少しずつ光――つまり、陽の気で体を満たしていけばいいんだ」
「それって、どうやって……?」

「そうだね、僕がやってあげよう――だけど、もうこの家からは出ない方がいい」

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ