月曜日にはスミレの花を

第4話
2ページ/7ページ

(私、なんてこと……)
意図的でないとはいえ、二人も傷付けてしまった。
リネットにとって、とても悲しく、辛い事だった。

リネットはぎゅっと拳を握る。

(店には人もいたし……みんな驚いてた――お母さんに、迷惑かけちゃったな……)

ひどく太陽が眩しい。
体もだるく、立っていられなくなったリネットは、ふらふらと木の下に座り込んだ。

街の喧騒が、遠くに聞こえる。

「少しだけ……寝よう」

リネットは静かに目を閉じた。

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ