月曜日にはスミレの花を
□
第3話
2ページ/6ページ
リリアンが階段を降りると、若い少女達が嬉しそうに騒いでいた。
その視線の先には、昨日のすらりとした優男。
男はリリアンを見るなり、にこっと笑った。
「今日はお嬢さんは?」
「ああ……ごめんなさいね、具合が悪いみたいで」
リリアンは心配そうにリネットの部屋へと続く階段を見やる。
「――そう、風邪ですか?」
「さあねえ、でも、随分顔色が悪かったわ」
「……」
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ