月曜日にはスミレの花を
□第6話
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「リネットさん、おはようございます!」
朝、リネットが目を覚ますと、先に起きていたマルクルが駆け寄ってきた。
「おはよう……マルクル」
「朝ごはんはパンとチーズでいいですか?」
「うん、ありがとう――マルクル」
「はい?」
「えっと……昨日の話、ハウルさんから聞いた?」
「はい――というか、横で聞いていました。
心配しなくても大丈夫ですよ。
ハウルさんはとってもすごい魔法使いですから、リネットさんの呪いもきっと解けます」
マルクルは子供らしい笑みでにかっと笑った。
「ふふ、ありがとう――これからよろしくね!」
「はい」