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□6つ子の誕生日

それは5月23日、そう、ニートで童貞な6つ子の誕生日前日の事だった。

朝から出掛けていたトド松が何故か大量の花火を持って帰って来た。

夏なら兎も角、何故今時期花火なのか…それは以前トド松が新品のトド松としてリア充達に制裁を加えようと突撃し、却ってリア充の仲間入りしてしまった事に端を発する。

その時仲良くなったリア充の1人がコンビニ店長の息子だった。

父親が誤発注した大量のスナック菓子をしまう為に普段使わない第二倉庫に運び込んだところ、何年前の物か定かではないやはり当時誤発注した花火が大量に発見されたと云う事だ。

そんな昔の商品では当然売り物にはならない。

湿気っているかも知れないがそれでもいいなら…と無償で配られたものをトド松もおこぼれに預かったらしい。

大量の火薬などと云う危険な代物を何年も放置して忘れてしまうなど、その店の管理体制は大丈夫なのか…などと突っ込む理性のある兄弟はいなかった。

喜び勇んでプチ花火大会開催決定と相成ったのである。

しかも深夜に誕生日カウントダウンしながらやろうぜ、などと盛り上がる始末。

勿論誕生日を祝ってくれるような彼女を持つ者は1人もいない6つ子達…いい年した男ばかり6人で花火などむさ苦しい事この上ないが、特に虚しさなど感じていないようなのが更に残念さを引き立てる。


おそ松
「おっし、早速河原に行こうぜ。チビ太のおでんつつきながら花火っつーのもなかなか乙じゃね?」

チョロ松
「ちょっと待ってよ。屋台とは云え飲食店のすぐ傍で花火って危険じゃない?チビ太にも営業妨害って云われそうだし、バケツに水汲んでそこの駐車場でやろうよ」

トド松
「ダメダメ、近所から苦情が来るって」

十四松
「静かにやれば平気だよ!」

一松
「お前が云うか…」

カラ松
「俺としてもチビ太に迷惑をかけるのは忍びないが、河原は広いんだぜ?ブラザー」

十四松
「敢えて屋台の風上ー!?」

チョロ松
「だから何でだ!」



何処でしますか?
  1. 駐車場でやろう
  2. 河原でやろう


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