WJリクエスト

□松田クンの憂鬱
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松田
「竜崎…折り入ってお願いがあります」


「なんですか、改まって」

松田
「僕が警察を辞めた事で親から大目玉を喰らったのは知ってますよね。
それで親が僕に監視を付けると云う意味で無理矢理結婚させようとしてるんです」


「そうですか、それは大変ですね」

松田
「いや大変ですねって竜崎、人事じゃないんですよ?
嫁をこの本部に一緒に住まわせる訳にはいかないでしょう」


「それは勿論です。
成る程、困った事になりましたね…」

松田
「それで僕、親に恋人がいるって嘘ついちゃって…」


「………皆まで云わなくて結構です…
嫌な予感はしてたんです」

総一郎
「松田、それは駄目だぞ?」

松田
「い、いや何も本当に恋人になってくれって云ってるんじゃないですよ!?
振りだけ!振りだけでいいんです!
たまに僕の親に嘘の報告さえ入れてくれれば!」


「振りだけでも十分贅沢だよ!
僕なんてミサと一緒に暮らす為に家出した事になってるから竜崎と恋人同士の振りをする事さえ許されないんだ!
僕の目の黒い内は許しません、恋人役なら他の人に頼んで下さい」

ウエディ
「私はごめんだわよ。
このサングラスはどうあっても外す訳にはいかないわ!
これでも歴とした犯罪者なんですからね」

アイバー
「胸張って云うなよ(汗)」


「ミサは今人気急上昇でバラエティやCMに出ずっぱりだから目立ち過ぎて駄目だろうな。
本人がいたら絶対断るだろうし」

松田
「じゃあやっぱり竜崎しかいないじゃないか!
本部に僕の嫁に来られて困るのはみんな一緒でしょう?
何とか協力して下さいよ(切実)」


「仕方がないですね…
手錠は外したとしても月君から離れる訳にはいきません。
親御さんに逢いに行くなら月君にも同行して貰わないと困ります」

松田
「えぇっ!?
ど、どう云う名目で月君を!?」


「弟でいいんじゃないですか?
総一郎さんと籍を入れたらそう云う事になりますし、強ち嘘ではありません」


総一郎
「では私は父親として同行させて貰おう。
丁度いいじゃないか、家族ぐるみの付き合いだと云えば松田の親御さんもかえって安心するんじゃないか?
私も式の日取りなど勝手に決められない様監視出来るしな」

松田
「うぅ…みんなのいる前でこの話をした僕が馬鹿だった…」


「ま…まさか松田さん!
恋人同士の振りのどさくさに本当に深い仲になるつもりでいたとか云わないでしょうね!?」


「誰でも普通に思うだろう(汗)
そう云う下心に気付かないで『仕方ない』とか云ってたのか!?
竜崎、人がよすぎだよ」

総一郎
「そうだぞ竜崎、男を見たら狼と思え。
もっと警戒心を持ってくれなくては困るな」


「あの…総一郎さん?
その考え方だと私自身も狼と云う事になるんですが…」

一同
「いーや、竜崎はうさぎちゃんだ!!」


「…もういいです(;_;)」

松田
「いや局長!それじゃ寧ろ自分も狼です宣言してる様なものですよ?
あはは〜、竜崎気を付けないと!
竜崎は信頼関係築いてるつもりでも、局長は仔兎を食っちゃう気満々らしいですよ(笑)」


「何を今更…総一郎さんはいつでも食べ放題ですから」


「♪銀シャリシャリシャリカクテキキムチで食〜べ放題〜
デザートフルーツ杏仁豆腐も取〜り放題〜」

アイバー
「竜崎…未成年の前であまり刺激の強い話をするからほら…
坊やが錯乱しちまったぞ」

ウエディ
「♪味噌味噌味噌味噌味噌味噌味噌汁飲〜み放題〜
ビールは別料金〜」

アイバー
「いや、続き歌わなくていいから(汗)
(なんでこんな歌知ってるんだろう…どきどき)」

総一郎
「すっかり話が脱線してしまったな。
で、竜崎をご両親に逢わせる日取りなどはもう決まっているのか?」

松田
「食べ放題…竜崎を…食べ放題…」

総一郎
「松田?」

アイバー
「駄目だ、錯乱者がもう一人…
全く夢見るお年頃でもあるまいし、竜崎が処女じゃないのがそんなにショックなのか?」



「処女云うな…」

松田
「竜崎食べ放題…」


「♪豚肉鶏肉烏賊食〜べ放題〜
食べ放題ヨロレイヒ〜」

ウエディ
「この二人完全に崩壊しちゃってるわよ。
話し合いにもならないわ、放っといて仕事済ませちゃいましょう」

総一郎
「そうだな、このまま立ち直るのを待っていても時間の無駄だ。
さぁ竜崎、こっちへおいで」


「はぁい、総一郎さん(はぁと)
やっぱり仕事をする時は総一郎さんの膝の上が一番落ち着きます(悦)」

アイバー
「羨ましい限りだな」


ナレーション
数日後―――
松田に連れられ実家に挨拶に行ったLだったが、松田の両親に迄ぞっこん惚れられてしまうとは流石に計算外だったと云う…
《終》




◆あとがき◆

れのん様のリクでいちゃらぶなパパLと可哀想な松田クン、如何でしたでしょうか。
今回は全編通して科白回しにしてみました。
松田クンはちゃんとリク通り可哀想に仕上げられましたが、パパLはさほどいちゃらぶしてませんね、ごめんなさい。
これに懲りずにまた当サイトを愛でて下さると嬉しいです。れのん様、リクエスト有り難う御座居ました☆
2004/12/18

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