WJリクエスト

□世界えるるん滞在記
1ページ/1ページ


「竜崎、僕がキラでない事を証明する為にも僕を拘束・監視してくれ!」

総一郎
「な、何だって!?馬鹿を云うなライト!!
竜崎、どうしてもと云うなら私も監禁してくれ!!
このままでは私は何をするか分からん…」


「えぇっそんな!!
総一郎さんが監禁されると云うなら私も…」

松田
「ちょっちょっ、待って下さいよ!!
肝心の竜崎が監禁されたら一体誰が月君を監視するんです!?
私達が見ててもキラかどうかなんて判断出来ませんよ!!」


「何を云ってるんですか松田さん。
私が直接24時間監視しているんだから何も問題ないじゃないですか」


そんなやりとりがされてから三日…
L・総一郎・月の三人はテレビやパソコンはおろか、電気やガスさえ通っていない他国のある村で生活をしていた…


「考えたな、竜崎。
ここなら他の村人達とは言葉も通じないし、新たな犯罪者の情報を得る事は出来ない」

総一郎
「しかし全く言葉が通じないと云うのは問題がないか?
聞いた事のない言語だが一体何語圏なんだ、ここは…」


「言葉は私以外分かる必要はありませんよ。
いくら言葉が通じないとは云え監禁中の身、外部の者とは一切接触を断って頂きますから」


(竜崎には分かるんだ、あの言葉…/汗)


三人はこれから暮らす山間部の小さな家に到着した。
一番近い民家までは最低10kmは歩かねばならない処で、そこで自給自足の生活を強いられる。


総一郎
「都会の喧騒を離れ自給自足の生活か…
一度は憧れる世界だな」


「見てよ父さん、この景色!
空気も美味しいし体験農業の特典付き。
ここなら何ヶ月いてもいいな♪」


1km歩いた処にある畑には農作物、裏庭には数多くの鶏が飼われていたが、農作業などした事のない総一郎と月にとっては見る物全てが新鮮で監禁中の身と云う事も忘れて少々浮かれ気味だった。


「本当に何ヶ月になるかも知れませんよ?
下手をすれば何年…私が月君を《キラではない》と判断するまではずっとここで三人一緒です」

総一郎
「…それなら一生でもいいな」


ぼそっと総一郎が呟く。
ここに居れば月がキラだった場合、これ以上罪を重ねる事は避けられる。
いや、ぶっちゃけ総一郎にとってこの生活は愛息子同伴・夢の駆け落ち同棲状態だ。
しかも捜査の一貫と云う名目上、給与の支払いはされ続けるのだから残された家族の生活にも問題はない。



「自分達で育てた無農薬の有機野菜で作る愛ある食卓(はぁと)
でも竜崎、料理はもうちょっとテキパキ作ろうよ。
もう夜中だよ」

総一郎
「味は最高にいいんだがな」


「で、ですから私は要領が悪いんです(汗汗)
そ、その内慣れれば…」


そんな話をして笑い乍ら、薪で沸かした風呂で無邪気に背中を流し合う三人。
夜はどちらがLと一緒に寝るかでモメたが結局三人仲良く川の字で寝る事になった。


総一郎
「竜崎…まだ起きているか?」


「なんです?総一郎さん」

総一郎
「あなたには本当に感謝している。
監禁されてこんな快適な生活を送れるとは思わなかった…
それに息子がキラだった場合これ以上罪を重ねる事はないし、キラじゃないとしても貴重な体験をさせてやれた。
どれだけ感謝してもし足りない」


「ん…竜…崎好き…(-.-)zzZ」


月の寝言に顔を見合わせ微笑むLと総一郎。
この幸せな生活がいつまでも続けばいい…二人はそう願ってやまなかった。


そして数ヶ月―――




相沢
「局長の息子さんが局長達と監禁されてからも犯罪者は死んでいる…」

松田
「やはり…月君はキラではなかったんですね」

相沢
「しかし問題は…」

松田
「電気もガスもない処にいる竜崎にどうやって連絡を取るか…ですね」

相沢
「《携帯を持って行きますから》と云う言葉に惑わされた!!
電気がないんじゃ充電切れたらアウトだし、大体そんな地域にアンテナなんか建っていないだろう!!」

松田
「やられた…確信犯ですよ」


彼らが総一郎のベルトの発信機から場所を割り出すと云う方法に気付くまで、三人の幸せな生活は続いたと云う…
《終》




◆あとがき◆

夜刀様のリクで、L・総一郎・月の三人での監禁生活如何だったでしょうか。
《牢に入れられた三人を監視カメラを使って視姦プレイ》とどちらにしようか迷ったんですけど、シャレにならない下ネタになりそうだったのでほのぼのにしました(笑)
ご期待に沿える様な作品に仕上がっていたでしょうか。
夜刀様、リクエスト有り難う御座居ました。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ