甘味処メロニ庵

□第九回放送
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メロ
「でさ、大した評判だから俺も行ってみたんだけど…」

ニア
「あ、そこなら私も知ってますよ。
で、どうだったんです?」

メロ
「どうもこうもないよ、混んでてとてもじゃないけど入れもしないの!
お前、パイシューひとつ買うのに一時間も並ぶ気になれる?
平気なLって偉大だよなぁ…」

ニア
「あの人なら二時間でも三時間でも列ぶでしょうね…
そう云えば前にこん…」


♪ぱっぱっぱやっぱ
ぱっぱっぱやっぱ
逢う時はいつでも〜他人の二人〜
私は私〜そしてあなたはあなた〜♪


ニア
「って、本番!?わ、マイク入ってる!?」

メロ
「あわわ、おっ、お待たせしました!
今週も軽快に放送、甘味処・メロニ庵のパーソナリティ・メロちゅとにゃ〜です!」

ニア
「今週もホットなナンバーに乗せて、あなたの熱いメッセージをしょうた…紹介しました…します!!(焦)」

メロ
「(プレッシャーに弱い奴だな…何噛んでんだよ)
まずは今日のゲストをお呼びしましょう、なななんと!死神のレムさんで〜す」

レム
『私がレムだ…
人間もおかしな事を思いつくものだな、死神をラジオに呼んでどうしようと云うのだ』

ニア
「レムさん?あれ?
レムさ〜ん?」

メロ
「何処探してんだよ、お前の隣に座ってるじゃないか。
あぁでも、ちょっと用意した椅子が小さかったな(汗)死神がこんなに大きいものとは知らなくて」

レム
『まぁいい、気にするな』

ニア
「……とっ、隣ってどっち隣ですか?
椅子が小さい?てか何普通に会話してるんですか!?」

メロ
「え…………
見えてないの、お前!?」

ニア
「見えてるんですか!?」

レム
『私の姿も声も、元私のノートを触った者にしか確認出来ない』

メロ
「だっ、だから【おかしな事】ったのか!
ダメじゃん、意味ないじゃん!」

ニア
「ひ、一人で盛り上がらないで下さいよぅ(汗)」

メロ
「ニア…ちょっとこの紙切れ触ってみそ?」

ニア
「紙切れ?何が書いてあるんですか?
って、別に何も…うわっ!?」

メロ
「きょっ、今日のゲストのレムさんで〜す、なんつて(張り付いた笑顔)
あの殺人ノート触った人にしか見えないんだって…声も…」

ニア
「じゃっ、じゃあリスナーの皆さんには!?」

メロ
「俺らが二人で喋ってる様にしか聞こえないだろうな…
しかも時々変なとこで会話の飛ぶ(汗)」

ニア
「だっ、ダメじゃん!!」

レム
『誰の建てた企画なんだ…(呆)』

※勿論月の砂漠をはるばると歩いてそうな名前のあのディレクターです。

メロ
「いや、注意書き出したところでこれラジオだから!
見えないから!」

ニア
「し、仕方ない…まずは最初のメールを読みましょう…」

メロ
「だな…あっ、またKちゃんじゃん♪すっかり常連さんだな(笑)」

ニア
「ですね(笑)

『こんにちは!メロさんニアさんKです!この間もメールを読んでいただきありがとうございます(>_<)』

こちらこそいつも有り難う御座居ます(嬉)
正直最近あんまりメールが届かないので大助かりですよ」

メロ
「内部事情をバラすなっつーの!(笑)」

レム
『マイペースな番組だな』

ニア
「『前々回での放送聞きましたがメロさんの上司さんは優しい人なんですね★

ではさっそくゲストのレムさんに質問します。同じ死神のリュークさんは林檎が好きみたいですが、レムさんは好きな食べ物などはないのですか?
無難な質問ですみませんっ(-.-;)』

………?
リュークさん?」

レム
『あぁ、私の仲間だ。
それにしてもリュークはそんなにリンゴが好きなのか?竜崎と名乗る男にも似た様な事を訊かれたぞ』

メロ
「えっ?レムって竜崎と逢った事あるんだ?」

レム
『あぁ…どうやらリュークのせいで死神はリンゴしか食べないと云うイメージがついているらしいな。
ちなみに死神は絶食しても死なないから私は特に好きな食べ物と云うのは…あぁでも竜崎に貰ったいちごの乗ったケーキと云うのは旨かったな』

メロ
「え〜、竜崎から貰ったんだ?いいなぁ…」

ニア
「施設にいた頃はお金なんて持ってませんでしたから、あめ玉位しか貰った事ありませんものね」

メロ
「施設を出てからは随分美味しいものも食べさせて貰ったけどvv」

レム
『そうだ、桃のタルトと云うのも旨かった』

ニア
「Kさん、死神の方達は基本的に果物が好きそうですよ、いちごのケーキと桃のタルトが美味しかったそうです(笑)

えーと『リクエストはバンプオブチキンのKでお願いします!ではこれからもがんばってください★』

って、Kさんのラジオネームってこの曲から来てたんですか?」

メロ
「俺【L】の前の文字だからだと思ってた…」


♪〜


メロ
「レムってさ、食べ物の他に人間界に何か好きな物ってないの?
例えば歌とか」

レム
『芸能に関しては大した興味もないが…ミサの出ている番組は大体チェックしている』

メロ
「え゛(汗)
あのやかましい女?」

ニア
「迂闊な事を云っちゃいけませんよ(汗)
曲の途中じゃなければきっと抗議のメールが来ます」

メロ
「ファンからじゃなくて本人からな…(汗)
聞こえない内に文句云っとこ、事務所から文句云われる様な事生放送で叫ぶなバカ姉ちゃん!」

レム
『そう云えばこの番組で彼氏いる宣言をしていたな…(汗)
トップアイドルとしての自覚がないな、あの娘は』

メロ
「そーなんだよ、お陰であの日は事務所から小言を云われて…」

ニア
「はい、KさんのリクエストでBUMP OF CHICKENのKでした。
ところでメロ…楽屋にあったあの黒い猫耳どうしたんですか?
先週はなかったと思うんですけど…」

メロ
「ぎくっ」

ニア
「………ぎく?」

メロ
「は…はは…Kちゃんのリクエスト、メールじゃなくて便せんだったろ?」

ニア
「あっ、おかしいなって思ってたんですよ!
じゃあアレはKさんが送ってくれたものなんですね!?
何ちゃっかり私物コーナーに置いてるんですかっっ!」

メロ
「えぇっ!?猫耳なんてニアのキャラじゃないだろ?
着けるのか?着けないだろ?
俺にくれよ、絶対似合うって」

ニア
「私のあだ名が何だか分かって云ってますか?にゃ〜ですよ?
Kさんは私宛に送ったんですよ、絶対!」

メロ
「えぇぇん、そんな事ないもん、手紙にはニア宛なんて書いてなかったもん、絶対絶対俺の方が似合うもん!」

ニア
「(う…かっ、可愛い…)
わ、分かりました…そうまで云うなら見せて貰いましょう。
本当に似合っているなら譲りましょう」

メロ
「ホント?
じゃ、今取って来る!」

レム
『(こいつ…本当は自分が見たいだけだな…)
お前…あの娘に相当入れ込んでいるな』

ニア
「娘っ!?
メ、メロは男の子ですよ?まぁ、あれだけ可愛いですから間違えるのも無理はないですが…(でれ)
口のきき方はちゃんと男の子だったでしょう?」

レム
『(男なのに入れ込んでいるのか…)
可愛くて可愛くてしょうがないと云った感じだな』

ニア
「あっ、分かりますぅ?も〜可愛いの可愛くないのって…
早く見たいですよ、猫耳メロvvv

あっ、リスナーの皆さん、今レムさんがメロの事を女の子みたいだって…
皆さんには聞こえてないんですよね。すみません、二人だけで盛り上がって」

レム
『二人と云うか一人と一匹と云うか…』

メロ
「お待たせ〜っvv
どう?どう?可愛い?似合う?」

ニア
「…………!!」

メロ
「えへへ〜、黒って色がメロちゅって感じでしょ?
(くるりん)
ね、ニア、どう?」

ニア
「…………!
…………!
…………!」

メロ
「あれ?ニ…ア?」

レム
『…………!
…………!
…………!』

メロ
「はぅっ、レムちんも変!?」

ニア&レム
(こ…これ程とは…っ!)

メロ
「ぐすっ。
似合わない…?」

ニア
「にっ、似合いすぎですっっ!
もう番組なんてほっぽって二人で何処か…」

ゴッ
(レム、ぐーでツッコミ)

レム
『ADがカンペ出しているぞ』

ニア
「はっ、し、CMっ?
すみません、私とした事が…
では一旦CMどうぞ」


『パパ〜、お土産忘れないでね?』
『お前の好きな新倉屋の花園団子だね?』


メロ
「ってまた古いローカルCM出たーーーっ!!」
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