弱ペダ

□入学
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今日は待ちに待った入学式!
新しい友達、彼氏、そして自転車!!


…のはずだったんだけど…ただいま、ぼっちです笑
自分がこんなに人見知りだったとは!
中学のころは友達いっぱいだったのになー泣

私が悲しみに浸ってるとき「あの人かっこいいー!」そんな声が聞こえて来た。女子特有の黄色い声。
誰だろ?聞ける相手もいないからしょうがなく周りを見渡す。

正直探すまでも無かった。
隣にいるわ笑
明らかにイケメン笑
なんかクールな感じの人。話しかけづらい感じの人だけど。

まぁそんなこと、気にしてる暇ないんだよねー女子の友達作らないと!!


………「じゃあ今日は解散だー!」
担任の声が聞こえる。
本当に時間たつの早いな泣
ガチで泣いてもいいですか笑?
結局一人も話しかけられなかった。
なぜか皆グループ出来てるし笑

まぁ、私はこの学校に来たかった理由が他にあるからいいや。そうやってポジティブシンキングを繰り返した笑
現実逃避ともいう笑

帰ろうと決めて、裏門坂を下る。
そのとき真横を何かが通り過ぎた。
風を切る音、ペダルを回す音それだけで、何が通ったかなんて見なくても分かる。自転車だ。
でも一体この入学式の早い時間に誰が走ってるんだろう?
そう思ってかおを見た。
見たと言っても速かったから雰囲気だけしか分からなかった。
けど、それで十分だった。
見るからに黒髪でクールなイケメンだった。
「へっ?」
つい変な声が。
そりゃそうだ。だってさっきまで隣に座ってた人だったから。
見間違えるはずない。
そもそもあんなイケメン何人もいてたまるか笑

「面白いなー」
私はそう呟いた。
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