腐向け

□その刃先にも似た瞳
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地獄

魔人ブウの戦いで死んだベジータは、超サイヤ人化して戦う悟空を見てい
てまだここで会っていない男のことを思い出していた。
「…ラディッツ…」かつて供に戦い生きてきた悟空の兄・ラディッツのことを。

その刃先にも似た瞳

ラディッツという男は一言で言えば『なにを考えてるかわからない男』だ。幼い頃から供に行動をしていたが、全くわからない。全部…。
日常生活も自分達と違って、見た感じトレーニングは最低限だった。影でしているのだろうか、わからないが見た感じはだ。普段は彼の友人で自分の母の側近の息子カリー、途中からフリーザ軍を抜けたターレスといた。彼ら三人はコンビだった。惑星ベジータがフリーザから滅ぼされてから、ずっと三人でいた。カリーは、ターレスとラディッツの保護者がわりであった。
(…あいつらの関係はカカロットとあのクリリンやヤムチャというやつらのようなのだろ…)地球でともに行動した、悟空の友人たちをベジータは思い出す。
彼らも供にいた、そして悟空を支えていた。彼がサイヤ人の残虐性などを無くしたのは彼らが関わりあるであろう。
ラディッツは戦いの時不思議なやつだった、自分達は戦闘を楽しむ。でも彼は違った。なにかを達観しているのか、相手が弱体化するときを待つ。そして相手の弱点を見極める。淡々としているのだ、彼は。ベジータはそんなラディッツを情けないとも思っていた。サイヤ人なら戦闘を楽しめと。でも今ならわかる。
彼は生き残るようにしていたのだ、長く生きるために。
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